魔法をテイム!? この世界観は新しく、そしてワクワクする

  • ★★★ Excellent!!!

 書架はダンジョンで本がモンスター。

 なんて、単純に言葉を入れ替えた世界ではないこの作品。

 第一話から見せられる、いえ、魅せられる世界観。本を開けば生き物を模した魔法のような現象が現れ、一気に心を持っていかれます。ここにあるのは新しい冒険の世界なんだと、実感を持って没入させられて。

 本を手に入れて、マスターになって、本の力を使役する……形を持つ魔法をテイムするというのが感覚的には一番通じるのでしょうか。本は開かれていると、それぞれ力に合う動物の形をしている事が多いようなので。

 そんな世界観で主人公ソフィーが書架で手に入れた本は、なんと人間の男の子の姿をしていたという。その子セティは、とりあえずソフィーについて来る事になったけれど……?

 子供らしさ爆発のセティのかわいらしさと今後の成長が楽しみで、そして次にどんな本が現れるのか。彼らはそれをどう攻略するのか。更には書架と本そのものにまつわる謎が気になって、読みが止められない作品です。おすすめ!

 

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