自分の世界が救われる瞬間、気づきをくれたものは
- ★★★ Excellent!!!
タイトルを見て恋愛に懲り懲りな主人公がラブソングを嫌っているのかと思いながら読んだ所、もっと身近な生活の中で悩み苦しむ主人公の、切実な理由から「嫌いだ」という強いメッセージのタイトルが導き出されている事を知りました。
昔から大好きなバンドの良いメロディ。でもそれが、甘いラブソングだという理由だけで聞けない、聞きたくない日々。
母という役割、社会人としての役割、主婦としての役割で世界が塗りつぶされている様子は、共感を覚える人も多いと思う。
でも気付きひとつで世界は変わる。
毎日がしんどいと思っている人、音楽が大好きな人には刺さる要素が満載。読後感もとても良いのでぜひ! とても暖かい人間ドラマでした。