概要
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- ★★★ Excellent!!!お前のことなら誰よりも知っている、だからこそ
黒は魔物とされる世界。そんな黒い色を持つ魔物を倒そうとしたレンドールの邪魔をしたのは、相棒であり親友のエラリオだった――。
彼らは親友で相棒、その言葉の通りに互いのことをよく知っている。よく知っているからこそ、この追走劇は互いに知恵を振り絞ることになる。
さて。
最初は別離から始まる物語であり、中心となるのはレンドールとエラリオであると言えるだろう。
しかしながら物語は「ふたり」から徐々に徐々に拡大していき、果てには世界の謎にまで到達する。
これこそが、この作品を読む手を止まらなくさせる魅力だろう。この謎を、知らないままにはしておけない。
人物を中心に読むも良し。
世界について考察するも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!別離と再会、彼方の相棒を追う熱い友情
巫女から退治すべきと預言された、黒の魔物。レンドールとエラリオはその魔物を発見しますが、魔物が少女の姿であった事から二人は対立。
レンドールはエラリオを信じたまま、政府の人間による監視を受けながら魔物を匿う相棒を追います。
相棒としてよく知る相手だからこその、考えを読んでの追跡。魔物の影響を受けた獣との戦い。
読み応えのある追跡劇の果てに待っていたのは…。
そして物語はより深く。
魔物の謎、エラリオの過去、作り込まれた世界が魅力的で、徐々に明かされていくパートでは更に作品に引き込まれます。
そして新たなコンビでまた追跡へ。
移りゆく展開は読み心地が変わり新鮮な面白さを感じさせ、目が離せませ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!互いに互いのことがわかるからこそ、厄介だ。
二人ならなんとかなると、信じて疑わなかった。
そんな護国士のレンドールのもとに届いたのは、白の巫女の真詞。
『《雲晴れぬ山の向こう、虹のかかる谷の先
黒き瞳の魔物あり
其は己を知らぬ
知らぬまま力を蓄え、そして、全てを滅ぼす》
道を違えたければ、それを探し出し、力付けぬ間に闇へ返せ』
レンドールは護国士として初仕事をなそうとする。
しかしそれを阻むのは、相棒であるはずのエラリオだった。
『魔物』と呼ばれた少女を守るエラリオと、そんな彼に剣を向けるレンドール。
レンドールは護国士としてエラリオの行方を探すため、アロという人物と行動を共にする。
互いに互いのことがわかるからこそ、お互い…続きを読む - ★★★ Excellent!!!白は神、黒は魔物の色とされる世界で。気になる友情とその結末
しょっぱなからから激動の、親友との断絶シーン。
命令を受け、ついに発見したターゲットの”魔物”を倒すべく剣を振るった主人公レンドール。しかし、その攻撃を防いだのは相棒で親友のエラリオだった。
黒い瞳の少女……彼女は間違いなく宣託の魔物のはず。しかし親友は彼女をかばい、そして姿を消してしまう。彼の突然の行動の意味と理由とは。
その謎と真意を問うために、行方をくらました親友を追う事になる主人公。彼の旅路の過程で徐々に真実に近づいていくストーリー展開は、先がとにかく気になって仕方がない。
魔物を連れて逃げた人間の元相棒という事で、レンドールには監視がつけられるのだけど、一癖も二癖も…続きを読む