彼らは不様にカッコ悪く生きている。足掻きながらでも、生きている。
- ★★★ Excellent!!!
福岡で4歳の息子と夫と3人で暮らす美咲。彼女は、家事や仕事、子育てと三拍子揃った多忙な日々を過ごしていた。彼女の心の拠り所はインディーズ時代から応援しているバンドの音楽だった。
彼女は、日常に忙殺されて心の余裕を無くしていたわけですが、ふとしたきっかけで、見えていなかった大切なものに気が付きます。
例え誰にも受け入れられなくても、どうしようもなく、手の届かない何かを必死に掴もうとする強い意思。
全てが変わってしまったように見えて、根底に流れ続ける変わらない大切な想い……。
目まぐるしく動き続ける日々の中で、美咲が大好きな音楽と共に自分を見つめ直す、そんなリアルでビターさがあふれつつも、人の温もりとその息づかいをしっかりと感じられる、素敵な人間ドラマです。