「隅田川」を含む小説

濃いグリーンと赤の制服と制帽姿の小柄な少女。彼女とは、北区『岩淵水門』で出会った。 そこは、新河岸川が『隅田川』に名前を変える場所だ。 年齢も、生い立ちも、何から何まで違う俺たち…

　進駐軍占領下の昭和二十二年春。東京の隅田川にかかる厩橋そばのバラックに住む二十一歳の女性、横澤かつらは貧しいながらも弟の康史郎と助け合って暮らしている。 　かつらは仕事場である…

東京の隅田川を走る男。 彼の日常は、突如として崩壊した。高校生が知らぬ間に異空間へ引き込まれる。理由もわからず、正体不明の怪物達に襲われる。敗者は世界からの抹消。その攻撃を掻い…

これは既発表の「渋谷少女Ａーイントロダクション」の続編です。霊界の東京から現実の東京に舞台を移しての新たな展開…田中茂平は６９才になっていますが現世に復帰したA子とB子は果してあ…

（いちれんたくしょう～れんげのしたでむすばれて～） 本作は電撃大賞応募のための再編集版です。オリジナル版は以下になります。 一蓮托生～蓮華の下で結ばれて～（オリジナル版） htt…

　須坂藩主の腹違いの三男日野唐十郎が忍びの女から妖刀を渡された。 　その夜。廻船問屋讃岐屋に入った賊が斬殺され、讃岐屋の抜け荷が発覚した。斬殺された賊を検視した検視方、日野道場主…

まあ、ペンネーム「隅田天美」とその背景の語り（？）です。 なお、「隅田」という名字は別に東京都の隅田川からとったのではないです。 あ、昔は大川って言っていたんですってね（豆知…

「狭山じしんも被害者だと思っているのかもしれません」 「被害者？まさか狭山が・・・」 「父親が不始末を起して自殺した。じぶんの才能を伸ばして豊かな人生が待っていると思っていたのが…

＊「SARF×カクヨム 短編こわ～い話コンテスト(朗読部門)」＊ありがとうございます。優秀賞受賞しました＊ ◇SARF配信 AR音声肝だめしhttps://sarf.jp…

前科二〇犯、国際指名手配を受けている松尾バショウはソラとともに江東区隅田川沿いのアジトを後にすることとした。 しばらく東京に潜んでいたが、ついに組織の手が伸びてきたのだ、 しかし…

「長官がずっと追い求めていた押し込み強盗の元締めが長次だったというのが、いちばんの驚きだったようです。しかも死ぬ間際に自白したそうで」 「死ぬ間際って？」 篠塚は目を見張った。 …

　令和５年４月。さくら祭りが行われている東京の隅田公園に来た８９歳の横澤康史郎は、義理の甥、高橋周央と妻の椿、周央の娘でマンガ家の橘梨里子と共に園内を巡りながら桜を楽しむ。かつて…

東京下町の無趣味なサラリーマンがビール伝道女子に出会う。 ビールを通して彼女との距離が近くなるが、彼女はプライベートを何も語らない。 隅田川沿いが舞台の泡のような儚い思い出。

将軍？捨て子？ 貴公子として生まれ、捨て子として道に捨てられた。 その暮らしは長く続かない。兄の不審死。 呼び戻された吉宗は陰謀に巻き込まれ将軍位争いの旗頭に担ぎ上げられていく。…

【まえがき的なやつ】 『第3回角川武蔵野文学賞』への参加作品です。 勢いだけで書き切ったのですが、勢いだけで書くのは本当に楽しい、 これはくせになる。笑 話の展開がちょっぴり（だ…

　“バブル崩壊”。戦後――高度経済成長を遂げた日本だが、昭和の終焉と共に栄華は急激に崩壊してしまう。そして新しい時代は平成の世と言われたが、どこか暗いニュースばかり。時代は未だに…

未練がましく現世でぼんやりしていた志朗に声をかけてきたのはひとりの少年だった。 失せ物探しに付き合っておくれよと強引な少年に人の良い志朗は頷いた。 場所は隅田川。毎年一夜限りの宵…

洗練されたヘアアーティストになる夢を抱き、北海道から東京に移り住んだ朱美。 夢の実現は簡単な事ではなく、仕事が終われば毎日がモデルウィッグとの闘いの日々。 そんな中、近所の古着屋…

この世界には『ギフテッド』と呼ばれる人非ざる能力を持った人間がいる…。 主人公、月城柊平巡査はある事件をきっかけに『指定特殊能力対策課』通称『対能課』に所属することになる。 そこ…