古代中国の故事の「胡蝶の夢」ではありませんが、この文章に没入していると、自分が読んでいるものが紀行文なのか任侠物(軍記?)なのかが分からなくなるような異色の作品でした。パロディーを読む愉しさがここにあると言っても、あながち過言ではないと思います。随所で見られる、各地の由緒来歴などの豆知識も必見です。