「足跡」を含む小説

星海暦128年、人類が本格的に宇宙に進出して、すでに500年以上が経っていた。だが、そこには科学の発展による輝かしい歴史などなく、残っていたのは、人類が地球に籠っていたとき以上の…

【お知らせ】書籍版好評発売中！ 精霊の森と呼ばれる森に小さな魔女が住んでいました。 その魔女は師匠から一つの魔法を与えられます。 その魔法は配信魔法。師匠の故郷に声と映像を届け…

ここに記されているのは、人類の新たな転換点の元凶となった二つの出来事。 一つは、量子コンピューターの発展形で、仮想現実のシミュレーションシステム――「ラプラスシステム」 もう一…

ペネロペイア大陸。西洋によく似た世界に、かつて大きな国があった。名はラティニア帝国。七百年の歴史を有する巨大帝国である。 帝国の最高指導者である皇帝ウルピノスの治世中、帝国領内…

ステータスオールＳ、特殊能力コンプリートなキャラがプレイヤー操作で無双するようなお話。 極論、野球とは投手が打者に打たせなければ負けることはないスポーツである。 そしてその…

【第5部更新中。書籍化準備中】 『その子をお願い。私が最も信頼するあなたにその子を託したいの』 それが二年前に街を飛び出していった幼馴染からの手紙の内容だった。 ライド＝ブ…

　雪山へ挑むメスゲ。相棒のアケモーヌとともに白い足跡をぐんぐん残していきます。 「見てみろよ！　まっさらな青空だなあ」 　メスゲたちを止められるものなんてあるでしょうか？　二…

紀元前210年、秦の始皇帝が崩御した。 北方で長城を建設していた扶蘇（ふそ）皇子が受け取ったのは、自害せよという始皇帝からの勅命だった。 扶蘇は始皇帝の長子で、次期皇帝を目され…

シニガミを倒すことはできない。 それが世界の常識だった。 触れるだけで人を殺す謎の存在「シニガミ」が現れてから数百年。世界中の人々は怯えて暮らしていた。 その存在への攻撃は全…

人類が絶滅した後に作られた、最後の人類である少女イヴ。そんな少女に課せられた使命は人類の存続か滅亡の決定だった。世話役のヒューマノイド、ヘルメスとともに世界中を回り、世界に残され…

【Ｓランクパーティー　冠絶の足跡】 　最強と讃えられた剣士、最堅と冠された戦士、最大と称された魔術師、最高と仰がれた聖女、最適と謳われた補助魔術師。 　最たる者たちが集うパ…

樫瑠璃（かしるり）──。 その者は多国の言語に通じ、かつ人心を掴む文才に長けた女。 しかし容貌は冴えぬアバタ面で、人嫌いにして、己の作文への感想に激しく餓える面倒な性分。 そんな…

人生には、雨上がりの晴れ間のように、儚くも輝き、心に刻まれるような出会いがあるものだ。鈴木太白の世界は、もともと静かで穏やかな水面のようだった。彼は日々を規則正しく過ごし、すべて…

若い頃、バブルという短い浮かれたときがあった。 それ以降続く暗黒時代。 年功序列で上がっていた給料は上がらなくなり、正規雇用から非雇用へと時代は変わった。 そんな激動の中で、貧…

迷宮。それは遥か昔から存在が確認されている、天高く聳え立つ謎の塔。 危険な魔物が跋扈し、大自然が牙を剥く。 その危険すぎる環境故に、何時しかその迷宮にはこんな噂が囁かれるようにな…

　ここは、七つの大国が栄える世界。各国が色の名を冠し、独自の文化を形成している。小さな国の小さな村落で暮らしていた兄妹のアッシュとシノンは、目を覚ます以前の記憶を失っていた。覚え…

ー高校2年生になった歌奏蕾は恋愛などには無頓着。人と関わりたくもない。 　そこには過去での出来事が原因としてあり、後悔の多い彼女。 　後悔を残したまま、高校2年生の始業式へと向か…

(2章) 圧倒的な力を得たユキオだが、その精神の傷は未だ癒えきってはいない。 そんなユキオらの元に、仙人たちの捜索依頼が舞い込む。 仙人を追ううちに、かつての魔族たちの足跡が見え…

突如として現れた未知の空間「ダンジョン」。その存在は世界を一変させた。人類はその未知の領域を探索し、得られる資源や力で新たな文明を築こうとするが、深部に到達した者はいない。 そ…