「綺譚」を含む小説

綺譚―― 面白い話、奇妙な話。 綺譚蒐集者《アンソロジスト》ルナ・ペルッツは他の何よりもそれが大好きだ。 戦後―― 人種根絶を目指した独裁政党スワスティカが崩壊、三つの国へと分…

　【発行当時、二度の増刷が行われた珠玉の他撰集】　 　当作品は、架空の同人誌『玉紫 - 藤尾瑛臣綺譚集』として書かれました。 　体裁も同人誌を模しており、章節ごとの文量に差があ…

鳥籠に囚われた少女は厄災の神と縁を結んで空に羽ばたく―― 退魔師である白月家の不義の子として生まれた真桜は、幼くして「結びの力」という強い結界を張る能力を発現させた。 その力を…

　北の果てで戦いに疲れた『盾の乙女』ラゲルナは、気ままな冒険者となっていた。安易に受けた令嬢護衛の仕事・・・しかし、そこで異形の『何か』と遭遇してしまう。ノアールと名付けた異形の…

「きみ、ぼくを尾行しましたね」 高校２年生の天蔵 螢介（あまくら けいすけ）は、さくや亭の主人にタマシイをつかまれた。その夜から異形のものが見えるようになり、亭主のなりわいを手…

街道沿いの魔術師駐在所で働くソラは、生活魔術が得意な几帳面な性格。そんな彼のもとへ、幼なじみのドラゴン・ヒノメが突然の任務を携えてやってくる。根拠のない自信と強引な行動力を持つヒ…

　誰に対しても人懐っこく優しい反面、降り掛かる火の粉には無慈悲なまでの制裁を加える双子の女神様たちは、ただひたすらに『自由で楽しい幸せな日々』を謳歌する為、持ち前の好奇心と行動力…

創作漫画のプロットのようなものですが、漫画を執筆するよりも早く書けるので創作の説明用に書いております。 陰陽師の息子のくせに呪力をもつ落ちこぼれ安倍泰成と泰成の前に突然現れた記…

嘉永六年、下田に来航したロシア艦隊。通詞見習の高瀬一郎は、町の地下に眠る巨大機構「機巧堤防」の存在を知る。それは百年前に造られた自動防災システムだった。失踪した父の影、廻船問屋の…

文明開化によって華やぐ帝都である日、女学生・紅緒のもとに水銀を名乗る小狐の妖魔が現れる。 愛らしい見目に反する青年の声で、水銀は言った。 「おまえが欲しい。戦乙女になってくれな…

不思議な宝石と、不思議な鑑定人、ときどきお菓子。 ふんわりとした不思議な日常のお話です。 他サイトでも公開しております。

　時は天正五年、所は近江国。 　今をときめく織田家に仕える武人、直刃は、近頃近江の各所で頻発する人食い虫の調査と撲滅を命じられる。古くより近江に根づく言霊使いの一族、波分家の名代…

本との出逢いは一期一会である―― 曰くつきの本〈忌書〉のみを取り扱う古書店〈ゑにし堂〉は、本に求められた人のみ辿り着ける不思議な店だ。 店で働く“僕”は浮世離れした美人店主のゆ…

「違法妊婦スナッフの調査に協力してくれ」――雪の北海道で、あるいは熱病はびこる戦場で。美人軍医が嘘と欲、人ならざるものに翻弄される、バイオレンス幻想耽美ホラー。 花鳥に雪華、あは…

　青嶺女子学園、そこは古代ギリシャの哲学者たちが転生した少女たちが学ぶ、特別な場所。 　プラトンの転生者・羽川イデアと、ヘラクレイトスの転生者・流川レイトを中心に、彼女たちは日々…

迷い込んだ店で 彼女は特別な力を持つ石と出会う 石に隠された秘密 不穏な影 目的を果たすため石を手にした彼女は 災いの渦中へと飛び込んでいく この古都で真実を手に入れるために …

ナ界について私たちが知っていることは、とても乏しい。 それはあまりにも僅かな間に消え去ってしまったから。 ここに掲載したものは、すべてナ界からの声である。 小さな標本箱のなかに発…

蒸気機関文明が大きく発展するきっかけとなった、「蒸気機関革命」の興った世界。 発達した蒸気機関により空を灰色に染めたイギリス帝国は、蒸気機関大国として世界中にその名を馳せている。…

　月華帝国の女帝・嫦娥は、かつての親友・玉兎の裏切りに心を閉ざし、毎夜、無辜の女性たちの魂を吸い取る残虐な習慣を続けていた。そんな彼女の前に現れたのは、星読みの少女・蓮華。彼女は…