「文学 翻訳」を含む小説

短い散歩から帰って来た夫が、「ATMから昆布が出て来た」と口にした。私は半信半疑だったが、どうやら本当のことらしい。SNSや報道メディアを巻き込んだ騒動は、やがて北の海に辿り着く…

帰りのバスで、隣同士。貴女はなんにも知らないままでいて欲しい。 ──────────── 【他掲載先　※敬称略】 ─ 【文学賞参加実績】 カクヨムWeb小説短編賞202…

『今昔物語集』は、日本・中国・インドを舞台にした膨大な説話集です。全三十一巻から成り、成立は平安時代の末・院政期とされています。作者や編纂の目的は謎に包まれており、芥川龍之介らが…

◆編訳者まえがき 我々の世界から遠くかけ離れた『並行世界』に今も生きる知人から、何冊かの書籍が届いた。複数の著者の手による、様々な立場の者たちの物語だ。 かの大地と大空の間で…

日本語のテキストと英語のテキストを比較して、よい翻訳って何だろうねー？って考えていく創作論です。

Google翻訳でいろんな言語を介していくと、最終的には原型を留めない文章になる。 有名文学作品を翻訳によって壊して遊ぼう、という趣旨の連載エッセイ。 ☆マークが付いているのは…

音声や文章を自動翻訳する“翻訳脳”を人間が脳に搭載している現代。言語の壁を乗り越えた人々は翻訳脳以前の人間の素朴な文章を求め、海外のアンティークの日記を読み物として愛でるようにな…

つい最近読んでいたハン・ガンさんの『すべての、白いものたちの』という小説に感動したこと、そして先日聴いた韓国文学翻訳者の斎藤真理子さんの講演に示唆を受けたことをここに記しておきま…

翻訳小説中に〔訳注〕がついていると喜ぶ書き手による、〈神の慈悲なくば〉の注釈集です。誰得のお遊び的な。 偽翻訳小説風味で書いているので（笑）、登場人物が英語（米語）でしゃべって…

保育士の佳穂は、一番好きな人が石になる力を母から受け継いでしまった。得体の知れない力に怯える佳穂は、恋とは縁遠い人生を送っていたが……。 ―――――― 【文学賞参加実績】 「…

ほぼ3000文字以下。最初だけ決めて書きはじめ、最後は自分でも驚いてます。こんなラストなんだ！ って。 まずは読んでみてください。オススメです↓ 「翻訳の国」 　https:/…

スバルは、ドイツ人の翻訳家。スバルの元に日本の映画監督が訪れる。 理由は、教科書にも載るスバルの祖父の木ノ下光生の人生を映画を制作したいとのこと。 光生は、どんな人物で、どんな運…

プロの作家を目指して創作活動に励んでいる荻山洋は、親友で翻訳の仕事をしている鹿野唯から、様々なアドバイスを受けている。それらの大半は、批判的な内容ではあるものの、洋には的確な批評…

教科書にも載る「舞姫」に続く、森鴎外のドイツ三部作の一編「うたかたの記」を現代語訳しました。 マリイの儚き人生を美術留学生の巨勢の目線からえがきます。 現代にも分かりやすいように…

今がアーティストの時代であることは間違いありません。 漫画やウェブ小説などの文学作品に触れる人が増えています。 これは、あなたが見逃したくない奇妙なコンテストです。 ジャンル:…

自作をアプリで英訳したものです。作者の語学力の不足のため、おかしな訳もあるかと思いますが、大意を汲み取っていただければ幸いです。 This is an English tran…

「一少女、孤身の聖夜」 これは私の初期の小説で、意識の流れで書かれたもので、当時は実験的に試してみるというスタイルでした。後に香港のある雑誌にも掲載されたことがあります。今回は…

航海法も工場法も適用されず、過酷な環境下で働く蟹工船の労働者たち。監督の暴虐に不満を募らせた労働者たちはついにストライキに立ち上がる。 *** 虐げられた労働者の直面する厳…

ドイツ、チェコ等にはファウスト伝説が題材の人形劇が多数あります。今回は19世紀ドイツの学者カール・ジムロックによる人形劇台本を和訳しました。学習目的で翻訳しているので、誤訳・修正…

三本の巨大な牛蒡が空から降って来たあの日以来、東京の人々の食生活は牛蒡中心。東京在住の“私”は、勤務先の新作コレクション発表会に足を運ぶが……。 ―――――――― 【文学賞…