タイトルにインパクトがあり、面白そうだなというのが第一印象。
しかしこの物語からはいろんなことを考えさせられます。
少し変わったことが起きれば人間界はそれ一色になる。それが日本特有のものなのか世界的にそうなのか分からないけれど。
人は変化や話題に飢えているのだろうか?
それとも、流行に乗ることで自分がその中の一員と感じられて安心できるのか。もしくは承認欲求を得られる機会の一つなのか。
皆が経験していることは共感性も高いし、知らない相手とでも気軽に盛り上がれるだろう。人間は単純で愚かで面白い生き物だなと思った。
この物語では話題の中心が昆布というだけで、どんな話題でもこんな風になるよなあと思い、リアリティを持たせていると感じました。
それだけでなく、この主人公夫婦のやり取りからは平和だなという感想を抱きました。互いを大切にしていることが会話や主人公の心情によって伝わってきます。
この物語の中にはその後の展開もあって……面白いことが起きる予感を残している。ただ面白いというだけの物語ではありません。
あなたならこの物語を読んで何を感じますか?
是非お手に取られてみてくださいね。お奨めです。