オモシロ逆翻訳で楽しむ名作文学
青キング(Aoking)
「吾輩は猫である」を逆翻訳したら仙人っぽい奴が出てきた
崩壊逆翻訳とは、日本語の文章を数々の言語に翻訳して最後日本語に戻す翻訳だ。もしかしたら某YouTubeをご存じの方もいるかもしれない。
試しにやってみると、これが面白い。
しかし著作権の侵害になる場合もあるので、著作権のフリーである往年の文学を翻訳対象にした。
一回目は、壊れたら腹がよじれそうな作品を選んでみた。
なお全文だと長尺なので、冒頭部分だけです。
原文
吾輩わがはいは猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪どうあくな種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕つかまえて煮にて食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼の掌てのひらに載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始みはじめであろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶やかんだ。その後ご猫にもだいぶ逢あったがこんな片輪かたわには一度も出会でくわした事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。そうしてその穴の中から時々ぷうぷうと煙けむりを吹く。どうも咽むせぽくて実に弱った。これが人間の飲む煙草たばこというものである事はようやくこの頃知った。
五か国語翻訳(韓国語、アラビア語、ロシア語、ハワイ語、ウクライナ語)
ゴバエのメイン画像。 まだ名前はありません
あなたがどこで生まれたのか知りません。 私が覚えているのは、暗くて愚かな場所で泣いていたことだけです。 コバエはここから始まり、自分が人間であることに気づきました。 また彼らは後に人類最悪の種族と呼ばれ、蒼仙(そうせん)と名付けられた。 この生徒の話は、時々私たちを眠らせ、料理をし、食べさせてくれます。 でも、その時は何も知らなかったので、それが大変だとは思いませんでした。 彼が彼女の手を取り、スーと一緒に彼女を持ち上げるまで、どういうわけか柔らかくなりました。 掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。 私には奇妙に思えたこの考えは、今日まで続いています。 前髪は救急箱や鍵のように顔を飾ります。 其後猫にも大分会いましたが、そんな事に落ち込むことはありませんでした。 それだけでなく、目の中心が非常に目立ちます。 そうして其穴の中から時々ぷうぷうと煙を吹く。 彼は喉を痛めていて、とても衰弱していました。 これが人間が吸うタバコだということに最近やっと気づきました。
コバエが人間だと気づいてしまった。前髪は救急箱や鍵のように顔を飾る、とは全く想像がつかぬ。人類最悪の種族は言い過ぎ、それに蒼仙って中国の偉人か。
ツッコミどころはたくさんあるが腹が捩れるほどではない。
さらに逆翻訳していこう。
十か国語翻訳追加(ドイツ語、モンゴル語、ブルガリア語、スペイン語、ミャンマー語)
ゴバの主人公。 まだ名前はありません。
あなたがどこで生まれたのか知りません。 暗いところで泣いていたのを覚えています。 ここでコバエは自分が人間であることに気づきました。 さらに、彼らは後に人類最悪の種族と呼ばれ、ソサンと名付けられました。 この生徒の話は時々私たちを眠らせます。 私は料理して食べます。 でも、何も知らなかったので、難しいとは思いませんでした。 スーが彼女の手を掴むまで、彼女は少し柔らかくなった。 掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。 私にとってこの考えは奇妙に思えましたが、今でも私の中に残っています。 前髪は救急箱や鍵のように顔を飾ります。 その後猫にも沢山会いましたが、私はめげませんでした。 また、目の中心が非常に際立っています。 そうして穴から煙が出てくることもあります。 喉が痛くてとても弱っている。 タバコは人間のタバコだということを最近知りました。
彼、なのか彼女なのかどっちなんだい。スーが形を変えて生き残ってる。前髪の飾り方は変わらず、タバコは人間のタバコってなんですか?(戸惑い)
結果
思ったほど崩壊しませんでした。案外難しいものですね。
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