「拵え」を含む小説

（あらすじ） 三代続きの和菓子店である「桔平」の売上が低迷していて、三代目店主の雲母坂 心平（きららざか しんぺい）は店が倒産するのではないかと心配で眠れない毎日を過ごしていた…

　『共和国』と呼ばれる国の東の果て。 　『帝国』と呼ばれる国に接したその辺境に。 　その修道院は存在する。 　白亜で拵えられたこの修道院は、しかしその外観に反し、ルーフス《赤い…

　「濃さ」という、難しいテーマに敢えて挑戦したくなり、急遽拵えてみました。

　おたがいに、拵えた家族を捨てて独りぼっちになった中年男女が、世間からは見えないこの世でふたりだけのものを拵え生きてきた後半生の物語です。

小説家になりたいと思いながらも、なんの結果も出せずいる「僕」にとって、一番の障壁となっていたのは、自らの境遇そのものである――という言い訳を拵えたくなるくらい、「僕」には才能がな…

　俺こと宮内（みやうち）は。 　借金大王である。ありとあらゆるギャンブルで借金を拵えた。 　首がもう回らねえ。借金出来るところからは借り尽くしている。 　 　ある日。競馬場で百円…

　ある日、遊び道具を探しに納屋を訪れたぼくは、布をかけられた不思議な鏡を見つける。 ぼくが鏡面に触れた途端、眩い光を放つ。 するすると招かれるように全身を吸い込まれ、瞬きの間に高…

推し×ぬいぐるみ。 観る将の頭に浮かぶのは、あの棋士！ ＊文中の対戦成績は3月6日午後五時現在のものです（）

迷宮を漁る探索者の集う町。訪れた『春海』は、初対面の『破浪』に命を絶てと告げる。殺しはしない、自ら死ねと。 ◆◆◆ 誰が、どうやって拵えたか。魔物の棲む地下迷宮を稼ぎ場所とす…

剛燄　強慾　業欲　豪食　強姦　豪悦　業嘘　業欺・・・ しなやかなに腰の上で踊る長い紅髪が、ぶわりと風に舞う。 紅い唇が半開きに成り覇気と共に呪詛が漏れ出る。 一度閉じた瞳が再び、…

　大学生二年生、魚住さんは、友人から借りた一冊の小説を数十頁読み、イラつきを覚えていた。 　正確には共感羞恥心を煽られていた。 　思わず想いいれてしまった登場人物が、悪役令嬢であ…

　グド・ヒーカンはゴーレム野郎である。 　それに飽き足らず、モヒカン野郎でもある。 　さらにさらに、世界最大宗教ティオラ教の聖職者でもある。 　今日も今日とて迷える子羊に恩を売り…

　昔々あるところに、心優しい青年が居りました。 　祖父母とともに平和に暮らしていた青年は、鬼と呼ばれる一族が無辜の民に働く悪辣卑劣な行いを耳にし立ち上がります。 　祖父が打った刀…

友人の誕生日のプレゼントに、ディストピアから抜け出せない私から。 以前書いたtwitterタグ 「#夜という文字を使わずに夜が来たを文学的に表現してみろ」 で書いた、 「まだ起…

いつも寝る前にお話を聞くのが楽しみな女の子。 そこにいつもお話してくれるばあやが真新しい本を拵えてやって来た。 ばあやの作った新しいお話が、楽しみ。 けれどもそこで語られるのは……

僕には妹同い年の妹がが存在する。 ４月生まれの僕、柊木 真琴と３月生まれの妹、柊木 美琴だ。 お盛んな両親が俺が産まれてすぐに拵えた妹はまるでドラえもんとドラミちゃんの設定のごと…

山脈連なる数多の山の先、草木を拵えたような廃屋の扉を開けると、そこには不思議な真っ白の紙世界が広がっていた。カクヨム3周年記念選手権でお題は「紙とペンと人」です。 ふう、とりあ…

呪術師・修験道の開祖・役小角が国家安寧のために拵えた小柄が歴史に作用し様々な波紋を描いていく絵巻物語

厳密に言えば幼女ではない。 歴とした大人であるが、そういう容姿と性格なだけだ。 愛川はそんな彼女にカクテルを振る舞う。 謎を拵えながら。