「唐 遣唐使」を含む小説

大唐帝国を衰退へと向かわせた佞臣として悪名高い李林甫が主人公の作品です。 「一角獣のため息」お題で２０００字制限。クロノヒョウさんの自主企画の参加作品です。 ●参考文献 『資治…

中大兄皇子と中臣鎌足による古代律令制度への政治改革、大化の改新。乙巳の変前夜から近江大津宮遷都までを辿る古代飛鳥の物語。 ――馬が足りない。兵が足りない。なにもかも、戦のための…

これは唐代の中国にて、東方より海を越え入唐した奇妙な二人の物語。 七尺半（約225cm）もの巨躯を持つ大男は、外套で身を隠した幼い少女を肩に乗せ、広大な砂漠を歩んでいた。 過酷…

遣唐使として重職を担っていた吉備真備も今は老い、政敵藤原仲麻呂によって筑前国に左遷されていた。しかし仲麻呂は更なる一手として、老いた真備を殺すべく、二度目の遣唐使として唐に派遣す…

黄文造本実《きぶみのみやつこほんじつ》。 高句麗人の末裔で、画工である彼は、嘗て父が造った漏剋《ろうこく》の修繕を大王から依頼される。 父と故郷を失い失意の底に沈む本実は、設計図…

無職になり、学生時代を思い出して訪れた異国の地で車に跳ね飛ばされた男。目が覚めたとき、鏡に映った自分は知らない若い男（イケメン）になっていた。 聞いたところ、ここは唐の都、「彼（…

第一弾エジプト編で登場した快斗、慎太、傑が戻って来ます。年輪デカが発明したTS１（タイムスクリーン1号機）がタイムマシーン機能が発生！奈良時代にタイムスリップしたネンリンデカは思…

転生した先が唐の時代の長安だった男。どうしてもそこが自分の居場所とは思えず、折しも遣唐使として唐に留学していた空海と知り合い、その帰国に従って日本に戻ってきたが、平安京の街並みを…

科挙に落第した青年真成は、美しい少女と、その姉と出会う タイトルは、しちゅうのみち、りょていいまだなかばなり、と読みます。 他サイトに掲載していたけど、そちらは消えるためカクヨ…

　平安の御世、仏教界に名高い二人の天才、空海と最澄。 　遣唐使から帰った二人は、互いに唐から持ち帰ったものを贈り合う。 　最澄は茶の種を。 　だが空海が差し出したのは『混沌』――…

西暦７３４年の大唐帝国。洛陽の街で外交官の李訓は孫の誕生を楽しみにしていた。が、自らの命は尽きかけていた。 ノベルデイズからの転載です。

開元22年（734年）、唐で没した遣唐使と、彼の見た悪夢の話。

まだ、この国の京が平城の地にあった時代。同じ名と夢を抱く二人の青年がいた。一人は遣唐使として有名な阿倍仲麻呂。もう一人は政治家・反乱者として名を馳せる藤原仲麻呂である。…

鎌倉時代初期の謎の古典文学『松浦宮物語』に描かれている世界は、実際はこんな世界だったのでは？　 ……藤原京の時代、四十年ぶりの遣唐使の成員として唐に向かっていた十六歳の県犬養氏…

タイトルは「けいまいいど」と読みます。2004年に西安市郊外で発見された奈良時代の日本人、井真成(せいしんせい)の墓誌にある言葉「形既埋於異土魂庶帰於故郷」からとっています。その…

唐の官僚達に才能を嫉妬され、曰く付きの高楼の中に閉じ込められてしまった遣唐使・吉備真備。 為す術もなくやるせない気持ちに駆られる真備であったが、そんな彼の前に現れたのは、同じ遣唐…

　西鶴の著作に見える『小輪』という美しい名前を埋もるるに任すはあたら惜しくここに拝借仕る 　武道の華は艶なる契りなり。そのかほりは遠く天台の古（いにしへ）から漂つて来る。