「伝奇小説？」を含む小説

　山中で発見された、内臓を食い破られた三体の遺体。それが全ての始まりだった。 　「警視庁刑事局捜査課特殊事件対策室」主任、高瀬が捜査に乗り出す中、東京の街にも伝説の鬼が現れ、その…

謎多き汕舵（せんだ）の民の血を引く若者・鹿彦の運命的な旅を描いた和風伝奇ファンタジー。 故郷を蜥蜴（とかげ）の群れに襲われ、母を失った鹿彦は、自身の出自を知るため、宮から逃げ出し…

日本に位置する架空の街、詠園市を舞台とした伝奇小説 怪奇事件を追う二人の少年、天城と飛龍 そして二人を助ける頼れる探偵、査夜 現代にあって迷信との縁を切れない都会の影を踏む、…

　本作は江戸時代初期を舞台として、宮本武蔵、柳生兵庫助などの実在した剣術家が姫路城に棲む人食い妖怪・小坂部姫を退治する流れを描いた時代伝奇小説であります。史実の人物と架空の妖怪を…

中国南北朝時代に編まれた伝奇小説集『捜神後記』。あまり志怪の世界に触れてこなかった訳者が「どんな世界なのかしら？」と覗き込みます。一緒に訪問して頂ければ幸いです。

　中国が誇る古典伝奇小説、『水滸伝』。その水滸伝の英雄達は、そもそも108の天罡地煞の魔星の生まれ変わりでありました。水滸の英雄達はある者は戦に倒れ、ある者は奸計に散り、ある者は…

境工（きょうく）という珍しい職がある。神域の門たる「境（さかい）」専門の大工だ。 この短編は、少年境工アケの仕事を追いながら、その神秘の職人技を紹介するものである。 風土記系競…

　狐姫。 　狐憑きの容姿をしたわたしはかつてそう呼ばれ、戦国時代で生き残るために一度は織田信長によって滅ぼされた朝倉家を再興し、その勢力を拡大させた。 　上杉家、織田家、北条家…

こちらで連載中の「女大公カイエン」の語り部である、吟遊詩人アル・アアシャーの話です。かなり昔に書いたものを直しておりますので、表現が古臭いと思いますが、詩的な表現をどこまで入れら…

人目を引く為の大袈裟なタイトル＆キャッチコピー、参考文献不明のエッセイ、天照＝卑弥呼説、騎馬民族説、九州王朝説、王朝交代説etc……書籍でもネットでもカクヨムでもトンデモ情報溢れ…

さて、宮本武蔵です。 この徳川三代の時代に剣豪として存在したのはまちがいありません。 吉川英治の大ベストセラーによって宮本武蔵は有名になりました。 ・・・有名にされてしまったと言…

黒と白 マイナスとプラス 陰と陽 ムコウとコチラ… 紙に裏と表が存在するように、多種多様な出来事、物事には必ず裏と表が存在する それは、この世界が持つ法則でもある さて、我々一…

小学六年生、花山里子の住む町には、安倍晴明のそっくりさんである安部晴盟がいます。 外見も雰囲気もあの伝説の陰陽師、安倍晴明っぽいけれども、本人は式神も術も使ったことがないなんだか…

苦界にたゆたう姫神の、御手に塗れる血潮の色は、伏せしまなこを流れつる、紅の涙を伝えしか ～夏衣幡織綾紗羅（なつに　はたおる　あやの　うすぎぬ）～ 　綾幡米彦には身に覚えのない…

どうも、秋坂ゆえと申します。一応、物書き兼英会話講師、という肩書きの者です。 物心ついた頃から小説を書いており、小学生の頃はショートショートのユーモア小説、 中学一年では赤川次…

真面目に生きて来ました。そんな私が、どうしてこんな目に遭わなければいけないのでしょう。 そう思いながら、瓦礫の中で出産した女は自らの子を絞め殺した。 17歳の冬休みを怠惰に過ご…

十九世紀。霧の街――倫敦。天才画家ランドルフ・カーヴェルの許へ、ひとりの男が訪れる。 彼の名はメレディス・レッドグレイヴ。八百年の時を生きる、正真正銘の吸血鬼だった。 困惑する画…

　城壁都市バルディウム、ここはどこかの薄暗い部屋。 　少年・ノーマンは拘束されていた。 　どうやら俺はこれから尋問されるらしい。 　語るのは、感情を力に換える異能者《アンロウ》…

死んだ筈の男がいた。 死ぬ筈だった男がいた。 出会う筈の無かった両者は、時空を越え奇跡的な邂逅を果たした。 その因果はやがて、道半ばで力尽きる筈だったある男の運命を、大きく動かし…

現代で文筆業を志していた青年が地震をきっかけに関東大震災後の鎌倉に転生してしまう。古都鎌倉の古き良き暮らしを破壊する近代化の波、昭和恐慌、軍国主義へと続く苦難の時が迫る。伝統の日…