概要
武蔵と捨丸の義兄弟は東西に分かれて関ケ原と大坂冬夏の陣で三度戦う!
夜っぴいて自製した新しい武器は、遠目に見ると舟を漕ぐ櫂に似てなくもなかった。
「ようでけた。だが弁之助しか振り回せんがな」
と無二斎は無三四の幼名を口にした。
【慶長15年5月秋月(その2)】
佐々木小次郎は、物干し竿と称される三尺をゆうに超える長刀を振り回して燕返しの技を繰り出すらしい。
・・・もっともそれを見た者はいない。
その技を繰り出す前に、その長刀で屠られてしまうからだ。
【慶長15年5月秋月(その1)】
「佐々木小次郎を討ち果たしてもらえまいか」
と松井興長が言った。
そうとうな覚悟で言っているのが、その思い詰めた表情からよく分かった。
「佐々木との御前試合を画策するので受けてもらいたい」
興長はきっぱりと言った。
【慶長15年1月京都(その7)】
座敷でかぶき踊りが終わり
「ようでけた。だが弁之助しか振り回せんがな」
と無二斎は無三四の幼名を口にした。
【慶長15年5月秋月(その2)】
佐々木小次郎は、物干し竿と称される三尺をゆうに超える長刀を振り回して燕返しの技を繰り出すらしい。
・・・もっともそれを見た者はいない。
その技を繰り出す前に、その長刀で屠られてしまうからだ。
【慶長15年5月秋月(その1)】
「佐々木小次郎を討ち果たしてもらえまいか」
と松井興長が言った。
そうとうな覚悟で言っているのが、その思い詰めた表情からよく分かった。
「佐々木との御前試合を画策するので受けてもらいたい」
興長はきっぱりと言った。
【慶長15年1月京都(その7)】
座敷でかぶき踊りが終わり