「予選落ち」を含む小説

高校一年生の池本カラスウリは、その変わった名前のせいで、幼少の頃から周りの者たちにからかわれてきた。 高校に入学してからもそれは変わらなかったが、ふとしたきっかけでお笑い研究部に…

古物商をする田上。友人カップルが死んでしまう。遺品整理をしていたときに箱を見つける。それが、すべての始まりだった。 最初は何事も上手く行っていたがある日を堺に奇妙なことが多発する…

『超紐』がビッグバンによりひとつの宇宙となる。宇宙は自分のなかに誕生した人類の破壊によるエントロピーで巨大化していった。人類の破滅によるエントロピーで無限回サイクルした宇宙のなか…

『日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト２』エントリー作（二次予選落ち） レギュレーション 今回のテーマは「共通書き出し or 共通書き終わり」。 日本SF作家クラブが提案…

第九回星新一賞予選落ち作品

海についての短篇をときどき書いて置いておきます。 産みびらき…「DayArt」寄稿作 海を棄てる…「そこあまで444書」寄稿作 海を飛ぶ…BFC3の1回戦用（本作で予選落ち） …

「告白」をテーマにした短編小説コンテストに応募し、予選落ちしたので供養です。 コンテスト指定のフォーマットそのままでの投稿です。

あらすじ：自転車に乗って誰にも追い越されずに登りきればどんな願いも叶えてくれる坂がある。その坂のおかげで出世街道まっしぐらだった僕は、社長令嬢との結婚を立願すべく坂の登り口で自転…

　相対性理論における時空連続体仮説によれば、空間がゆがむと時間もゆがむことになります。ならば、『この宇宙全軆がうごいていなければこの宇宙のなかでは時間がすすまないのではないか』と…

　十年前、長田繁は事故で半身不随になった母親のリハビリ用に、着用者に幸福感を与えるウォーキングスーツを開発した。そのスーツは歩行障がい者や高齢者だけでなく世界中の人々に歩く楽しさ…

あらすじ：文化財保護機関で働くロボットの私は、ＶＲ図書館制作のために赴いた地方の図書館で先生と出会う。ＶＲに組込むべく図書館のエピソードを探していた私は、六十年前の或る恋物語を見…

ミオさんが絵画修復師のドナさんに修復をお願いした絵は、悲しみに染まった絵でした。 第32回新美南吉童話賞予選落ち作品。

あらすじ：六年前、司法試験の失敗と失恋で絶望した僕は海岸沿いにある我が家の別荘を訪れ、そこで迷い犬のミオと出会う。ミオの飼い主は見つからず、僕は嵐の夜をミオと過ごすことになった。…

あらすじ：言語や記号を介さずテレパシーの様に意思や心情を直接相手に伝える「表象共有」という技術が一般化し、言葉によるコミュニケーションがほとんど行われない近未来。私は言葉を話せな…

あらすじ：九月初め、地方の山間部を走る清津線に長内（週刊誌の編集長）と哲子（長内の部下）は乗車していた。隣の車両に乗る女優・坂本綾子への隠密取材が彼らの目的らしい。発車間際に乗車…

　これは並列世界での物語。 　日本は第三次世界大戦に巻き込まれ、敗戦の危機に貧していた。 　学徒動員により、招集された18歳の桜子。彼女は特攻攻撃機『桜花』の操縦士として飛び立つ…

あらすじ：　新進彫刻家・本木直之は、モデル無しで彫刻した自作の女像とそっくりの女子学生・林彩と出会い、女像と彩が似ている不思議を探ろうとする。一方、二十年前に失踪した天才画家・杉…

あらすじ：近未来。あらゆる仕事への人間の関与を強制する法律がＡＩやロボットに仕事を奪われるという不安から人々を解放したが、同時にその法律は極端な手づくりブームをもたらしていた。刑…

　二十五年前、天才的なミニチュア作家だった父は、我が家をモデルにした百分の一スケールのミニチュアハウスを遺して他界した。父の遺作に隠された微細加工技術の謎を探るべく、僕はミニサイ…