「足元」を含む小説

　１７歳の夏休み、殺人現場に遭遇した。 　犯人らしき男性は、逃げる私にこう言った。 「待ってください。そんなに急いで事故にでもあったら大変です。足元に気をつけて」 　――――事故…

＜ネタバレこみのあらすじになります＞ 　とある高校のお昼休みに起きた、一人飯をしている六人の群像劇。 　彼氏にフラれたことをきっかけに、乃上が自殺しようと屋上で一人飯をしていた…

目が覚めると、アユミは薄暗い廊下にいた。 突如迫りくる奇妙な怪物と、足元に落ちた古い宝箱。 歪な空間の中で、彼女は己の心と向き合うことになる。

《賢いヒロイン中編コンテスト参加中！》古今東西の魔術師や怪異が集う街、出月町。そこで怪しげな依頼をこなして生計を立てる錬金術師の灰吹菫（はいふきすみれ）は、仕事を受けた帰り道に悪…

保全生物学者の私は調査隊を率いて奥地へ分け入る。 テーブルマウンテンの足元でハーネスの準備をする。 クロノヒョウさんの企画 ・お題「自由の森に隠したもの」 ・タイトル自由 ・…

突如として足元に現れた魔法陣に引きずり込まれた、垂 大里。しかし彼は、もがきにもがいてしまった為に召喚された頃には平和な時代になっていた。帰る手段どころか明日の食事を求めて、チー…

男３人が同居する、シェアハウス。 お人好しサラリーマン・拓児が、 或る朝、出社しようとすると、 足元に居たのは、何と――！？ 一人の赤ちゃんを巡る、大人達のドタバタ・コメ…

彼と初めて出会ったのは、今年の春。こっちに引っ越してきて、すぐのころだ。 桜が、ちょっとだけ咲いていたのをながめていた時のことだった。 視線を感じて、ふり向けば、彼が、立ってい…

　とある貴族が宗教によって統治する、城壁に囲まれた城塞都市でこの時代では致死性の高い疫病が蔓延し街中に死者が溢れる中、実際にはなんの効果もない粉末を求めときには暴力に走る民衆、い…

長年汚部屋に住みながら、ゴーストライターとして仕事をしていた、「福富 聖」。同居は通称G(ゴキブリ)。 自分の思い描くラブストーリーの小説を原稿用紙に手書きで書き、商談社の渡辺…

　この男、とんでもない可能性を秘めている大人物なのに誰にも見つけて貰っていない――と思っている。 　その証拠に今まで経験したアルバイトは何か自分に合わない気がして、全部三か月で…

　ぬるい風が墓場の方から吹いてきたように、足元をするすると通り抜けていった。どこまでも続く長い道は、眩い光を浴びて、幻のようにぼんやりと白く光って見えた。どこへ行くとも当てがある…

私はエンペラーミノタウロス、四天王の末席を預かる身だ。しかし、私なんて『魔王軍最強』の四天王である彼の方の足元には及びもしない。 今日も冒険者達が魔王軍にやってきたようだ。 「…

２年付き合った彼女にプロポーズを断られたアオイの足元に、召喚魔法が現れ異世界に転移してしまった。その街は水の上に建物がたつ、とても神秘的な幻想的な水上の都市だった。その都市では６…

朝顔の咲き乱れる森の社で、少女は不思議な女と出会ったが……？

ある朝幼なじみのキアが小さくなっていた、年齢じゃなくて物理的に。本に出てくる精霊や妖精みたいな大きさの。 キアの両親は泣き崩れていて、僕のお母さんとお父さんは僕の頭に手を乗せて、…

「……ここは、どこだ？」 渋谷駅へ向かって歩いている途中、突然、見知らぬ森に迷い込んでしまった男子高校生、掵木燐太郎（はばきりんたろう）。 スマホを確認すると、記憶に三十分以上の…

クミは、とあるお寺のおくみじの精。 そのお寺では、毘沙門天が祀られている。 毘沙門天の足元には、悪さをして懲らしめられている天邪鬼の姿。 毘沙門天が寺を留守にする時、天邪鬼は決ま…

２０××年。 『深紅の墓標』と呼ばれる宇宙ステーション、『シスタークリムゾン』で乗客が殺された。 死体の足元には『彼岸花』。 １３名のゲストは、宇宙の密室に閉じ込められることにな…

セシリアは嘆息する。 「今回も駄目でしたわ」 彼女の足元には、冷たくなった婚約者が転がっていた。死因は失血死。 凶器の刃物はセシリアの手に握られている。 普通の侯爵令嬢だったは…