これは、あるランチ時に起こった、数奇なお話
<ネタバレこみのあらすじになります>
とある高校のお昼休みに起きた、一人飯をしている六人の群像劇。
彼氏にフラれたことをきっかけに、乃上が自殺しようと屋上で一人飯をしていたのと、黒魔術で学校爆破を狙う井内が物語の中核となる。
乃上が屋上にいるのを、昨年兄を自殺で亡くしている重谷と信永が目撃。重谷は自殺を止めようと屋上へ、信永は自殺ではないだろうと中庭へ向かう。
信永は中庭で、乃上の幼馴染である舞浜と出会い、舞浜に強引に屋上へと連れて行かれる。一方井内は校舎の最上階で一人便所飯を終えた後、黒魔術の準備を進めていく。
屋上では重谷が乃上の自殺を止めるため時間を稼いでいると、屋上へ舞浜と信永がやってくる。そこで信永は乃上の自殺の動機を知るが、くだらないと思い、乃上へ自殺したいならすればいいと言い放つ。信永は過去、恋愛がらみで友達から仲間外れにされた経験から、恋愛について忌避感を持っていた。
信永の言葉に舞浜は激怒するが、重谷は信永の言葉に賛同しつつ、乃上へ死ぬ前にやり残したことがないのか確認する。重谷、舞浜、信永に説得されるが、乃上の決意は固く、屋上から飛び立とうとする。
その時、井内は黒魔術の準備を完了させ、発動させた。だが、不発で終わり、怒った井内は、魔術の素材の一つであるトカゲを、窓から屋上に向かって投げ捨てた。
井内の投げたトカゲが、自殺しようとしていた乃上の足元へ付着。この世で一番トカゲが苦手な乃上は腰を抜かしてしまい、自殺することが出来ずに、舞浜、重谷、信永から救出される。
一方学校爆破が失敗した井内は、トイレで立てた物音を教師に気づかれ、職員室へと連行。お説教を食らう形で、物語は終わる。