「消えない 消える」を含む小説

　姫木桐、16歳の高校１年生。綾川成は、同級生の幼なじみだ。俺たちはほとんど生まれた時から、ずっと一緒だった。幼い時から身体が弱く、気も弱い成がガキ大将たちにいじめられるたびに、…

なぜそうなったのか、誰が望んだのか それはまるで神様の気紛れのように、ある日突然世界から色が消え灰色だけが残った そして、人々は姿を消して行く── 初めからそこに想い出などなか…

お前の手をよこせ。 お前の足をよこせ。 この話、誰から聞いた……? 全国の小中学生を震え上がらせた都市伝説、カシマレイコ、もといカシマさん。 彼女は人々の認知により生まれた…

　東京郊外に忘れ去られていた一世紀前の高層住宅街。制御を失った街の治安維持システムを停止させようと計画したメル・アイヴィーと水城ハル。きっかけは大人たちの意思決定に対するささやか…

国の誇りと意地の張り合いで発生した戦争――。 戦争は長期化し、終戦する前に両国とも力尽き、消えた。 戦争で世界は傷つき、世界は憤怒した。 そして、人類は、世界から嫌われた。 だか…

2026年 人の液状化が始まった。 次々に人が液状化していき、半年を待たずに交通網、政府機関等の停止。 どうして人が消えるのか、現象の原因を究明することも出来ず、することが出来る…

俺はある時、友達が出来た。だが、そいつは元々いなかった存在となってしまった。それは俺の能力【俺と友達になった人は消える】が引き起こした現象だった。 また、俺は【相手の目を見たらそ…

突如として太陽が消える?! 世界中の人々がそれぞれに生き残ろうとしていく中で4人の男女が共に生きようと誓い助け合い生きいていく。 極限の状況で時に助け合い、時に愛し合い、時に騙し…

行方不明だ。 忽然と、家族3人消えただけなんだ。 消えるだけなんだ。行方不明になるだけなんだ。3万人も毎年死ぬ国だ。それでも回っていく寂しい国だ。

　ローシーズは精霊だ。『神秘』と呼ばれる、不思議な生き物のひとつ。 　ある日彼女の本体――薄紅の花をつける大樹の下に、一人の青年が花束を置いた。毎日のように彼は訪れ、花を置いて…

その世界で、「人の存在が消える形」は二つあった。 一つは、普通に死ぬこと。そして二つ目は、存在が失われて消去されること。 誰にも認識されない人間は、消える。そんな世界で、誰からも…

ええ、物置で腕時計を見つけたんですよ……。 怖いな~怖いな～ってつけてみたんです。 それでスイッチを入れたら。 記憶が消えたんですねぇ～、怖いですねぇ～～ ↓前回の投稿↓ …

「10年前の流星群の日、一人の生徒が自殺したんだ――」 　そして今年も、星降る夜がやってくる。 　流れて消える光の雨。 　命なんて無価値なものだと知っているのに。 　それでも人間…

鎮守の山の神が消えるとき 鬼との邂逅　変わりゆく人の言葉に 心揺れる山神　五十鈴（いすず）の物語 * * * 　月夜の空を、薄い雲が幾つも流れていく。黄身色の光は温かく、山…

この景色を汚いと思うようになったのはいつからだろう。 よく晴れた冬の夜、空に浮かぶ金色の球を見つめながら、陽子は息を吐く。 陽子の吐息は白く揺れながら広がり、やがて消えた。 …

平行世界という存在が身近になった近年、行き来する事も可能な世の中に。 しかし平和はいつまでも続かず、時空の狭間へ吸い込まれてしまう症状を発症する人が増えてきた。 その患者のアカリ…

富士見Ｌ文庫・テーマ別超短編小説コンテスト・「恋の話（恋愛）」応募作品 　 兎に角、彼が消えた。 　勿論、ネットの配信者が消える事などは、日常茶飯事。 彼らの多くは、ネッ…

私の存在は、消えつつあった。 このままだと私は消滅してしまう。 だから私は、彼のもとから逃げた。

現世界で、唐突に終わりを迎える地方は少なくない。ここ、緑園地方も、悪魔信仰宗教団体による悪魔召喚により、崩壊を迎える。そんななか、天の使いから力を授かった者たちは生き残り、悪魔た…

遺跡探検ごっこの最中に見つけた謎のふわふわ（わたあめ）。食べてみると美味しいことに気がついた一行は、カレー以来のごちそうに認定する。だが、ふわふわはセルリアンを退治しにいったほん…