メルが可愛い。ミステリアスで素敵です。廃退した未来の街で奏でる、メル・アイヴィーの美しい物語。生命と、機械と、音楽。有機と、無機と、精神。心に残る音楽と共に読みたい逸品です。
その瞳に移る風景はどんな色をしていたのだろう。消えゆく世界を。誰が、決めたの。本当ならそれは。決められない事。正義ってなんだろう。正しさとは、どこに。その祈りと歌声が届くことを、私は願い、そして信じたいと思います。美しさと鋭さと切なさと、本当に本当に素敵な物語でした。ありがとうございます!きっと大丈夫。メルの囁き、ハルへ届け――。