概要
行くあてがなくても、きっと大丈夫。
東京郊外に忘れ去られていた一世紀前の高層住宅街。制御を失った街の治安維持システムを停止させようと計画したメル・アイヴィーと水城ハル。きっかけは大人たちの意思決定に対するささやかな抵抗。景色が消えるその前に、自分たちの情動への敬意と意思表示。しかし、事態は思わぬ悲劇を招いてしまう。
失われたものと失われなかったもの。
風景に残されたものと消えていったもの。そして消えゆくもの。
祈りは誰を救うのだろうか。
歌声は誰に届くのだろう。
消えゆく街を眺めながら、メルはそっと囁く
――きっと大丈夫。
失われたものと失われなかったもの。
風景に残されたものと消えていったもの。そして消えゆくもの。
祈りは誰を救うのだろうか。
歌声は誰に届くのだろう。
消えゆく街を眺めながら、メルはそっと囁く
――きっと大丈夫。