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概要
何年も話していない幼なじみの顔には、俺が負わせた一生消えない傷がある。
姫木桐、16歳の高校1年生。綾川成は、同級生の幼なじみだ。俺たちはほとんど生まれた時から、ずっと一緒だった。幼い時から身体が弱く、気も弱い成がガキ大将たちにいじめられるたびに、体格が良くてケンカも強かった俺は、飛んで行って助けていた。俺を頼り、懐き、慕ってくる成と俺は兄弟のように、いやもしかしたらそれ以上の心の繋がりを築きながら育ってきた――あの日までは。
俺は成と、もう3年は一言も話していない。そして問題はもう一つ。透き通るような肌が美しい成の顔には、目立つ大きな傷がある。それが、誰もがため息をつくような美少年の、外見におけるたった一つの欠陥。そしてその傷は、一生消えることは、ない。
――俺が悪いんだ、全部。だって成にその傷を負わせたのは、他でもない俺なのだから――。
二人
俺は成と、もう3年は一言も話していない。そして問題はもう一つ。透き通るような肌が美しい成の顔には、目立つ大きな傷がある。それが、誰もがため息をつくような美少年の、外見におけるたった一つの欠陥。そしてその傷は、一生消えることは、ない。
――俺が悪いんだ、全部。だって成にその傷を負わせたのは、他でもない俺なのだから――。
二人
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