「シリアスからのハッピーエンド」を含む小説

「この世界からも、記憶からも、消えている人がいるって言ったら、信じてくれますか……？」 おとぎ話のお姫様のような儚げな雰囲気の少女、姫花が、変人と名高い恭弥の研究室を訪れて言った…

18歳の若妻、ソラは家出を決意する。 結婚前に夫のウミに誓わせた「狂っても、死んでも、私だけを見て。私だけを愛して。」 夢に見た結婚生活を謳歌していたソラではあったが、近頃の…

電車内の網棚の上。 そこでは黒猫が吊革に掴まる俺を凝視していた。

世は、空前の魔法少女不足であった。 そんな中、三年ぶりに現れた魔法少女希望者の名は山田和夫。 四十五歳小太りバーコードハゲの、文句の付けようもないおっさんであった。 しかし魔法少…

聖女クラリスは自分を無理やり側室にしようする色ボケのゲス王子から逃げ出すことにした！借金まみれで娘を金ヅルとしか思わない実家にはもう戻れない。頼るととしたら、お世話になっていたコ…

〝カクも美しく〟という執筆サイトに小説を投稿している高平景《たかひらけい》はプロに憧れながらも、悪役令嬢や婚約破棄というジャンルが鳥肌が立つほど嫌いだった。 　ある日、友人に〝カ…

「10」という作品の続編です。 田舎町の駐在員ソラは、ある日誘拐されそうになっている少年を助けようとして一緒に監禁されてしまう。しかしその少年は、ソラが助けるどころか自分で犯人達…

　地方貴族の息子、シエルには秘密があった。別人格として転生者の魂を内に抱えているのである。 　1000年前の初代皇帝、異世界の天才錬金術師、ニホンの古武術を極めた達人、さらには犬…

孤児院で育った茶髪茶瞳の『ミューラ』は11歳になる頃、両親が見つかった。 しかし、迎えにきた両親は、自分を見て喜ぶ様子もなく、連れて行かれた男爵家の屋敷には金髪碧眼の天使のような…

「わたくしが死んだら、いっぱい泣いて、うんと悲しんで、おかしくなるくらいに泣き叫んで、永遠にわたくしのこと引きずって生きてくださいね」 地方貴族の妾の子である宇佐美桔梗は、五歳…

トウマには死者が見える。 難儀な《能力》ゆえに森の中に隠れて暮らすトウマの前に、可憐な美少女が現れた。もちろん……死者だ。 名はローサシアといい、トウマに懇願する。彼女の焼死に…

「私は、魔法を使えない。ゆえに、魔法使いではない。今はまだ、ただの魔法使いの弟子なのさ」 清川素子は、荒井淳太に対してそんな風に自己を紹介した。 初夏の昼下がり、授業にも出ずに上…

毎朝、あの人の事を思い出す。 笑ってくれたこと、一緒に話したこと、そして、最後に見た、薬指の指輪のこと。 そして吐きそうになって、意識が覚醒していくのだ。 ※リハビリがてらの…

震える少女は和平を背負い敵国へ――政略結婚で出逢ったのは、生真面目で心優しい軍人王子。「これが俺の妻か。小動物のようだな」…… 　村娘だったシェリエンはある日姫として取り立てら…

新田町には伝説がある。 それは誰も止めることのできない有名な自殺スポット。 しかし、そこはある時から自殺できない場所へと変化を遂げた。 数知れない「死にたい」を蓄えた人々が向か…

国に涌く"穢れ"を浄化して周り、平和を維持していた聖女ジーナ。ある時彼女は婚約者の王子に呼び出され一方的に断罪される。王子は「お前に浄化をする力はない。教会から貰った聖水を使えば…

依子さんは、お嬢様学校に通うとても美人な女子高生。 対する俺、狛村太一は、アンティーク喫茶で働くフリーターの青年。 不釣り合いなようだけど、依子さんは俺が大好きらしい。 羨ましい…

結婚指輪が原因で彼氏を振った若い女性の再生物語です。

騎士見習いの少年ブレイズはある時森の中で「魔物」という不思議な生物と出会い、自分に膨大な魔力があることを知る。その魔力を狙って来た者達から逃れるため、ブレイズは助けてくれた魔術師…

ある日、亡くなった恋人・東雲円佳の幽霊が現れた。 円佳さんの幽霊は、僕と、円佳さんの妹の美門にしか見えない。 恋人の幽霊と、実は僕を好きだった美門と過ごす日々。 それは多少のぎ…