「伝承 短編」を含む小説

樹海の奥深くに、龍が住まうと言う伝説があった。 　それは、百年以上の時を生きる悠久の存在〝冥府の王〟。 　それは、万を越える人の命を葬った最凶の存在〝魂喰龍〟。 　そしてそれは…

タイ王国の伝承に習い一篇、感謝を込めて

タイ王国の伝承に習い一篇、遠い友人との思い出に浸りながら

謎の力に目覚めた妹のマユ。その妹を守ろうとする兄のシン。 兄妹は、その力の正体を明らかにするために旅に出る。

人魚になった少女と、遠くの森の伝承の話です。

呪われた一族の伝承。早く偽物を見つけなければ取って代わられる。 自分の偽物、ドッペルゲンガーを探す物語。

<カクヨム3周年記念選手権 5日目お題> 言い伝えを守らなければ、男女の双子は村に災いを呼ぶ。 終戦から数年後、T村を襲った惨劇を知る者はもう、ほとんどいない。 ※「生きてる人…

信仰に生きる者にとって、神は至上のものである。 彼の者にとって、恋し慕う人はその次に控える者である。 恋慕に生きる者にとって、かの恋人はまた至上である。 彼の者にとって、神さえも…

僕は大切なものを失って、山の中の工房にフクロウを彫りにやってきた。そこで、出会った女子大生と一緒に木彫りのフクロウを作ったってだけの話。 僕らはこれからの人生をどう歩んでいけば良…

『キタキツネと黄色い風船』、『鹿の角の風船～エゾシカ編』の続編的スピンオフ超短編。 射殺された風船が好きな羆王、ボマイの名前を継いだ子羆は如何に二代目を継いだのか？ 偉大なる…

何時の世も、人が在る限り不思議というのは廃れることがない。 時は昭和34年１月。 呪術師、神林稲子は旧友の下田芙美子に相談を持ちかけられた。日女（ひめ）村へ嫁ぐのだが、その地に…

リカベッティーの丘には奇跡が起きる言い伝えがあった。もし現代でも初めの雨の一粒がほかに落ちていなくて自分にだけ落ちてきたのがわかったとしたら……。子どもにこの物語を夜寝る前に話す…

人間界の結婚式場にあるチャペルで眠りについていたメルは、ヴァンパイアの兄弟達によって魔界に連れ去られる。 「大いなる力」を得る「鍵」となる存在であり、その力を得た者が魔界における…

　わたしたちのいるこの世界とは決して交わらない、時間の裏側にある世界。 　普段、彼らがどんな生活をしているのかを見ることはできません。 　でも、気になりますよね。そう、彼らが、ど…

少女と男達をつなぐ 非業と情の綾なす鎖。 その村には、 売られる娘に美男を捧げる 習わしがあった。 1話:村の貧しさゆえに、都の遊郭へ売られることになった娘・お葉（よう…

「私」が訪れた街には問題があった。 大人たちは気性が荒く理不尽なルールを振りかざし、従わないと暴力を振るう。暴力を振るわれていた「私」は「彼女」に助けられた。 その街の子どもであ…

どたばた美術部三人組と街を包む怪奇が織りなす、ちょっとだけ怖いけど笑えるハートフルコメディ短編集。 ――――――――のつもりで書いた。 高嶺悠生（たかみねゆうせい） 高校生。…

自主企画「私ならこう書く、短編リライトの会」の参加用作品です。リライト作は原作者の許可を得ています。 オリジナル「喫茶カテドラル」 ヘミングウェイの「殺し屋」を下敷きに、想像の…

九州地方には河童伝説があちこちに蔓延っている。 そんな河童たちをまとめる総帥、海御前（あまごぜ）という妖怪が北九州市門司区に棲まうという―― 都心から離れた場所にひっそりと店…