概要
その目に宿した怪異で、悪しきものを見定めろ
何時の世も、人が在る限り不思議というのは廃れることがない。
時は昭和34年1月。
呪術師、神林稲子は旧友の下田芙美子に相談を持ちかけられた。日女(ひめ)村へ嫁ぐのだが、その地にまつわる呪いや祟りを調べてほしいという。
なんでも、この日女村には摩訶不思議な伝承があるのだ。
「花姫さまに連れて行かれる」
芙美子の前に現れる白無垢の正体、村に隠された《因縁》とはなんなのか――
稲子は生まれつき、左目に呪いを受けていた。
祖母の代から繋がれた呪いを断ち切るべく、彼女はあらゆる怪異を調べ、各地を飛び回る。
妖艶・豪快・適当。戦後の昭和を駆け抜ける霊媒ヒロイン、神林稲子に刮目せよ。
***
※本作は「猫の手」シリーズスピンオフです。ご興味ありましたらぜひ御一読ください。
すべての原点で
時は昭和34年1月。
呪術師、神林稲子は旧友の下田芙美子に相談を持ちかけられた。日女(ひめ)村へ嫁ぐのだが、その地にまつわる呪いや祟りを調べてほしいという。
なんでも、この日女村には摩訶不思議な伝承があるのだ。
「花姫さまに連れて行かれる」
芙美子の前に現れる白無垢の正体、村に隠された《因縁》とはなんなのか――
稲子は生まれつき、左目に呪いを受けていた。
祖母の代から繋がれた呪いを断ち切るべく、彼女はあらゆる怪異を調べ、各地を飛び回る。
妖艶・豪快・適当。戦後の昭和を駆け抜ける霊媒ヒロイン、神林稲子に刮目せよ。
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※本作は「猫の手」シリーズスピンオフです。ご興味ありましたらぜひ御一読ください。
すべての原点で
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!時代は移ろうも、人々はかく語る。
作者様の代表作の一つである『猫の手』シリーズのスピンオフ。主人公の女性が桜の幹で友人を助ける場面で、思わず叫んでおりました。本当の嬉しい悲鳴です。
ある旅館に嫁いだ主人公の友人は、白無垢姿の霊的なものに怯えていた。そこへやってきたのが、女性主人公だった。この主人公は片目で霊的存在を見たり、札で術をかけたりとめっぽう強い。
白無垢姿の霊的存在は、何故、主人公の友人に迫りくるのか?
そこには時代は変わっても、変わらず人々が語り継ぐ言い伝えがあった。
しかし時代によって言い伝えは変化して……。
白無垢にぞっとして、人間の業にもぞっとする。
是非、『猫の手』とご一緒にご一読ください。