作者様の代表作の一つである『猫の手』シリーズのスピンオフ。主人公の女性が桜の幹で友人を助ける場面で、思わず叫んでおりました。本当の嬉しい悲鳴です。
ある旅館に嫁いだ主人公の友人は、白無垢姿の霊的なものに怯えていた。そこへやってきたのが、女性主人公だった。この主人公は片目で霊的存在を見たり、札で術をかけたりとめっぽう強い。
白無垢姿の霊的存在は、何故、主人公の友人に迫りくるのか?
そこには時代は変わっても、変わらず人々が語り継ぐ言い伝えがあった。
しかし時代によって言い伝えは変化して……。
白無垢にぞっとして、人間の業にもぞっとする。
是非、『猫の手』とご一緒にご一読ください。