その村で生まれた双子は、災いを引き起こす。
ただの言い伝えだと言いながら、その時が来るまで双子を居ないものとして扱った人たち。
正義だ、災いから村を救うためだと、躊躇うことなく凶行に走った人たち。
本当にそう信じているのなら、何故双子を他の村に預けなかったのか。
居ないものとして目を瞑って、ただの言い伝えだと言いながら、双子を忌み嫌ったのは何故か。
災厄を引き起こしたのは、本当に双子のせいなのか?
起きてしまった後ならば、いくらでも好きなように言えますね。
それでも、その村に生まれてしまった双子が、可哀想でなりません。