概要
たかが河童、されど河童。侮ってかかると命取り。
九州地方には河童伝説があちこちに蔓延っている。
そんな河童たちをまとめる総帥、海御前(あまごぜ)という妖怪が北九州市門司区に棲まうという――
都心から離れた場所にひっそりと店を構える雑貨屋店主、仁科仁善は店の蔵から古びた文を見つけた。書かれてあったのは「磯の女」という文言。
怪異や伝承に縁ある家柄のせいか、体質のせいか、妖怪に惹かれる仁善は「磯の女」について興味を持った。調べてみると、近いものに「海御前」という妖怪がいる。
いつか会いに行ってみようと考えていた矢先、幼馴染の将海から連絡がきた。
明治・大正文化が尚も息づく門司――古より伝わる怪異に挑む民俗学ミステリー。
***
※本作は「猫の手」シリーズスピンオフです。ご興味ありましたらぜひ御一読ください。
すべての原点である
そんな河童たちをまとめる総帥、海御前(あまごぜ)という妖怪が北九州市門司区に棲まうという――
都心から離れた場所にひっそりと店を構える雑貨屋店主、仁科仁善は店の蔵から古びた文を見つけた。書かれてあったのは「磯の女」という文言。
怪異や伝承に縁ある家柄のせいか、体質のせいか、妖怪に惹かれる仁善は「磯の女」について興味を持った。調べてみると、近いものに「海御前」という妖怪がいる。
いつか会いに行ってみようと考えていた矢先、幼馴染の将海から連絡がきた。
明治・大正文化が尚も息づく門司――古より伝わる怪異に挑む民俗学ミステリー。
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※本作は「猫の手」シリーズスピンオフです。ご興味ありましたらぜひ御一読ください。
すべての原点である
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!源平合戦の終焉の地より――。
このジャンルは「ホラー」となっているが、これは歴史ミステリーだ。源平合戦終焉の地より始まる物語。そこには「河童」の伝説も息づいていた。この源平合戦と河童伝説を結び付けるのは、一人の女性の存在……。
またこの作品は『霊媒堂 猫の手』と深く関わっている。これをご覧になった方は、是非、本編の『猫の手』の「初代編」もご覧ください。きっとお気に召すはずです。怪異に対して目を細める仕草など、初代『猫の手』の店主と似た仕草にも、心惹かれます。
作者様の慧眼さがにじむ御作は、源平合戦最後の地という実際の歴史がモチーフになりながら、そこに「河童」を導入して物語を作り上げ、さらにミステリーをも飲み込んで、…続きを読む