「ただ眠るのみ」を含む小説

　通学中、電車内で我慢できずしてしまったのは「すかしっぺ」。それは嗅いだだけで人が眠る、特殊な成分を含んだ「屁」だった。 　 　誇れない、けれど確かに特殊な能力を持ってしまった須…

高校二年生の髙橋 青紀(たかはし はるき)は、眠ると、自分が”フルーク”という国で、”ユメル”と呼ばれる飛行船の操縦士になって、日常を過ごす夢をよく見る。 不思議なことに、夢の…

二〇七〇年、超少子化と外国人労働者増加が生み出した決して平和とは言い切れない日本。未成年保護法により守られた少年たちによる残忍な事件が世間を震撼させていた。連続して発生する少年事…

月夜は毒だ。 特に満月は地獄のよう。 新月は血も凍るような冷たさを与える。 月は、僕に苦しみと悲しみと、そして──…… 出逢いをもたらしてくれた、らしい。

極上の宝物の匂いに惹かれ、魔法で封印された棺を開いた竜の青年が見たものは、眠る少女だった。 その少女の何が「極上の宝物」なのかを探るため、彼はそっと手を伸ばし…… これは、竜の…

校庭。普通の奴にとっては運動する場所。フィールドウォーカーにとっては化け物と戦う場所。そんな場所で日々戦っていた小野寺京一、鳥羽雪奈、白鳥萌恵、白鳥優、桑田由奈、今井桜の六人は最…

気紛れな水神の白蛇と、一人の人間の少女の話。 和風ファンタジーですが、登場人物の言葉遣いは雰囲気です。大昔に書いたものを加筆訂正しました。初投稿なのでもし至らぬ点がありましたらお…

あーっ陛下！困ります！〇×で□△されては！陛下！あーっ！ 　 ＮＨＫでやっていたドラマ『アシガール』が面白すぎて、ついインスパイアされて書いてしまいました。ちなみに、若君様が平成…

　真星紀三年　淡黄四環　二十五日。 　キュレイス山の廃坑跡にて、星力を蓄えて膨らむ好星力軟鉱体、ネフラリムに仲間が飲まれてしまったキライヴ達は、仲間を救うためにネフラリムへと立ち…

日に日に遠くなる思い出と 儚くなる現実と 薄れてゆく自分の存在 ※緘黙（かんもく）とは「場面緘黙症」のことです。極度の不安により、話せなくなったり固まったりしてしまう障害のこと…

幼刀。禁術とされてきた肉体と精神を刀に写した業物である。 土砂降りの雨が降る日、兵藤伊織の前に黒髪の幼女が現れる。 彼女は自らを妖刀と名乗り、伊織の身に危険が迫っていることを伝…

　愛媛県新居浜市は風が強い地域であった。というのも、北は瀬戸内海からの潮風が、南は四国山地から吹き降ろしてくる南風があったからだった。この地域ではその南風をとくに「やまじ風」と呼…

夢という言葉には２種類の意味がある。 寝ている時に見る夢と理想を描く夢。 仮に自分の為の世界が眠る夢の中で描けたらどれだけ幸せだろう。 主人公の大学生・関谷孝志は、不思議な夢の記…

　初めにお願いがあります。最後まで読まれた方は絶対にネタバレをしないようにお願いします。最後の展開がこの物語が収斂していく最も大事な展開ですので。 　生きることを実感できない主…

草原に生き大空の下で眠る遊牧民。七つの部族をまとめる大族長の娘ラシュヴィーダは、ある日、仲の悪い部族の男たちに追われているときに、敵国エルシノアの青年タキロスに助けられた。もう一…

アニマルシリーズ？オムニバスBLの八作目。 関連作品↓ 眠る兎 https://kakuyomu.jp/works/1177354054883983299 サンタさん http…

科学技術が進歩し、文明が大きく発展した現代。 人同士の戦も争いもない平和な世界。 都会には高層ビルが立ち並び、田舎には長閑な風景が広がっている。 強いて特異な点を挙げれば、街道に…

マールが破壊神「ルクト・バー・アンギラス」を倒して一年強。 誰もが続くと信じていた永劫の平和だったが、エリナが開発した時間旅行を可能とする機械により、「ルクト・バー・アンギラス」…