「奪われた」を含む小説

(私からどれだけ奪えば、気が済むのだろう……。) 妹に宝石類を、服を、婚約者を……全てを奪われたサリーエ。 しかし彼女は、妹を最後まで責めなかった。 そんな地獄のような日…

幼い頃に家族を奪われた少女パトリシアは、ある出来事をきっかけに侯爵家の養女となり、自分が聖女で王太子の婚約者候補だったことを知った。 自分を救ってくれた侯爵様に報いるため、彼の…

平和な南の島で、出世コースからはずれた福田は鬱々とした日々を送っていた。 そこへ日本の潜水艦〝かいりゅう〟が寄港した。特殊部隊の訓練の名目だった。 太平洋の覇権を争うアメリカ、…

そもそも書くの好きじゃなかった件

幼い『呪われ聖女』は塔に幽閉され、鉄枷で自由を奪われポーションを作らされるだけの虚しい聖女――そんな彼女を「妻に欲しい」と言い出したのは、ウォルツ王国の第二王子ユリウスだった。い…

あらゆるものから色彩を奪う『色彩監極（カラフルヘブン）』を持ち、温室で無色透明の植物に囲まれて過ごす少女——ヒミ。 移動したい場所までの距離を奪う『硝子監束（ガラスチェック）』を…

魔王の娘、ベル。 彼女は、暴食の名をもつ姫である。 魔族からも恐れられる存在、暴食姫。 一度手にした食材は、骨の髄まで残さないと有名である。 勇者が魔王に敗北し、牢へ入れられ…

女神たちの加護を受けたルーメン そこには、ルーメン中の子供たちを集めたアカデミーがある。 身分や家業にとらわれる事無く、全ての子供たちが学ぶ機会を与えられた学び舎。 アカデミー…

千年続く皇家に生まれ、神の末裔と尊ばれようと、朕には何の力もない―― 敗走の夜、都を奪われ、宮を焼かれた若き皇王と、奴婢の少女が出会う和風ファンタジー。 題名読みにくくてすみませ…

聖女教会に売り渡された少女は、聖女に魔力も生命力も奪われて殺されると気付いた。 教会を逃げ出し、彷徨っている途中で小竜を拾う。…………踏んづけてしまって、なんか申し訳なかったから…

　絶世の美少女『本城守』は、その美貌故に男子からは性的な目で見られ続け、女子からは嫉妬の目で見られ続けた。 　男子はストーカーになる奴が続出し、女子からは壮絶なイジメを受ける。 …

　日ノ本一の遊廓とは名ばかりで、この色街は人間の見世物小屋だ。 　来る客のほとんどは獣人や人外で、何が愉しいのか人間の女と夜を明かす。普通に抱く者もいれば、面白可笑しく観察し…

　世間を騒がせている怪盗集団『かたゆでたまご』は、いまどきにしては珍しく予告状を送り付けては警察と対峙し、なのにその尻尾すら掴むことができない謎多き集団だ。 　俺が警察官になって…

時は大航海時代。 発見された新大陸の富をめぐり、国同士争い、海賊たちが海を跋扈していた時代。 ある日、『嵐と海を操る海賊』として伝説となった、デイヴィッド・グレイの宝箱が見つかる…

才能を育てるには、その才能を自由に解き放つことだ。しかし多くの才能は周囲が持て余し、自由を奪われ、その道を閉ざす。そんなことは、この俺が許さない。一度捨てられた才能は俺によって開…

俺の人生は、あの日心を奪われた王女に捧げる。

　陰謀に巻き込まれた大聖女は神聖力を奪われ、大切な儀式を台無しにした罪で追放処分とされてしまう。 　牢屋に入れられ、追放先でレイプされかける大聖女であったが、美しい長身の男に助け…

関東最大規模の指定暴力団――鬼道会会長大鰐源蔵（おおわにげんぞう）が、何者かに襲撃され殺害された。大鰐を唯一の恩人と慕う無悪斬人（さかなしきりと）は、上層部からあらぬ嫌疑をかけら…

　聖女セシリアは魔王を討伐を成し遂げたが、彼女を恐れた王によって仲間を殺され国を追われてしまう。逃げる彼女の前に現れたのはかつて倒したはずの魔王だった。彼から復讐のために手を貸す…

一話完結短編。 トゥール六王国暦二八〇年、第二次六王国大戦は終結した。 大陸最悪の魔竜の断末魔に生じた『瘴気の嵐』はトゥール各地で吹き荒れ、その嵐に巻かれた者は魔竜の瘴気に冒さ…