異世界極道物語

※登場人物紹介

無悪斬人（さかなしきりと）…鬼道会十和田組組長。十代で極道の世界に身をやつし、鬼道会会長である大鰐源蔵を実の親のように慕っていたが、大鰐を殺害した犯人を追っている最中に自らも襲撃され命を落とす。

伊澤真（いざわまこと）…鬼道会十和田組若頭。ホストのような外見とは裏腹に、シノギを任せれば期待以上の仕事をこなす無悪の部下。無悪に忠誠を誓い、拷問を受けても親を売るような真似はしない一面を持つ。　　　　

大鰐源蔵（おおわにげんぞう）…鬼道会会長。一代で鬼道会を広域指定暴力団にまで成長させた一人。訪れていたクラブで何者かに殺害される。

本宮榮次郎（もとみやえいじろう）…鬼道会若頭。大鰐源蔵亡き後、暫定的に会長に昇進する。無悪に大鰐を殺害した犯人を見つけるよう指示する一方で、裏では秘密裏に鬼道会を乗っ取る計画を画策している。

アイリス…無悪が異世界に召喚された際に、追ってから逃げているところを助けた少年。金髪で中性的な顔立ちで一見すると少女にも見える。ヤクザである無悪を前にしても言いたいことはハッキリ言う性格。

ガランド…エペ村村長。かつてはグロワール王国国王直属の騎士団団長。現在は血の繋がりのないアイリスの面倒を見ている。かつての怪我が原因で片脚は膝から下を失っている。

映画館の館長（？）…謎の男。無悪の死後、飄々とした態度で接してくるが〝死〟を無かったことにして異世界に送り込むほどの力を持つ。何を考えているのかは誰にもわからない。