「商品 短編」を含む小説

　テレビショッピングを見ていたら……。 （「小説家になろう」「エブリスタ」でも掲載しています）

ろくに施設もない高速の簡素なパーキングエリア。 奴はそこで静かに獲物を待ち続ける。 至福のもてなしと、このPAで唯一とれる食事を提供する為に。 奴の名はツクモン。心を持ったカッ…

南の王国の商人であるジュエルイアンは、帝国のカインクムを訪れた。 その手には、段ボール箱が抱えられており、中には“赤いきつね”と“緑のたぬき”が入っていた。 初めて見る異世界の食…

「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト応募作品。 そういうわけで僕は、東洋水産さんへと猫を連れて訪問したわけだ。 「赤いきつねと緑のたぬきがあるのに…

社内プロダクトデザイナーとして働く入社三年目の留衣。彼女の仕事はベンチをデザインすることだ。 三年目らしい仕事へのもやもやが募り続ける日々の中で、留衣は上司の哲からある大きな仕事…

探偵事務所「アゲハ」さがしもの支部。ペットから商品から夢まで、たくさんの人が何かを探しに、捜しに訪れる場所。そこで働く美咲のもとに、早乙女という男がまたやって来た。今回の依頼は「…

セシルがカップ麺を選んでいると、二週間出張中のはずの恋人ハーパーが訪ねてきた。 セシル……ハーパーに一目ぼれした。清掃員バイト。27歳。 ハーパー……初対面でセシルに告白された…

セブンで、シェアして食べるフロマージュタルトなる商品を見かけて思いつきました。 明日の私とシェアする小さな幸せ、悪くないですよね。

お湯を注いで3分待てば出来上がる「インスタント死神」。当たりを引けば友だちが手に入る「友だちクジ」。ご家庭で簡単・お手軽に悪人を処刑できる「処刑セット」。異世界につながるトンネル…

金の毛並みが美しい身重の獣人少女と、彼女を商品と割り切り 売春させる悪徳商人……。「ムラタのむねあげっ！」前日譚。 　悪徳商人ネッティは、日の下を歩けぬような商品を売って歩いて…

江戸、深川にある『貸本屋』があった。 貸本屋とはその名の通り本を貸す商売だ。本が高価な江戸時代では、本を貸すだけで商売になったのだ。 だがこの物語に出てくる『貸本屋』の主人は『愛…

人々の生活を豊かにするための発明品――― しかし、それがすべての人を幸せにするワケではありません。 今日は、誰も思いつかなかった画期的な発明品がなぜ商品として普及しなかったのか…

軍事国家アステイン帝国は独自に発達した兵器を使い戦争を起こし、次々と隣国を支配下に置いてきていた。このまま大陸全土を支配下に置くこともそう遠くないと思われた矢先、突如として侵略を…

コンビニの新商品を買うと「高くない？　もったいない！」と抜かしやがる男ばかり引いてしまい、つい先ほども、コンビニの店内で男と別れてきた。 新商品は、コンビニ近くの公園のベンチに座…

同じクラスの柘植君は、クラスの人から密かに『公家君』なんて呼ばれたりしている。雰囲気も落ち着いていて、クールだ。だからなのか、正直ちょっと近寄りがたいイメージがあって、いつも一人…

[あらすじ] 主人公は大学時代の先輩、後輩、麻衣が務める商社に幹生は1年遅れで入社してきた 大学時代は共通の友人達がいて、会話したのは数回だけと記憶している 神経質すぎる幹生の…

わかりやすさを求めた挙げ句、省略や行間が失われ何もかもが説明過多になった近未来。 そんな時代においてもはや説明過多は文化。不倫は文化だかどうかは知らない（ソックスレス）。 その影…

『人間の感情を吸い取って、商品にしている人物がこの街に存在する』 これはそんな噂が街に広まり、その商人を訪ねた二人の男女が感情を吸い取る力を体験した物語。 とある日の残業終わ…

自分だけの特別な商品を選ぶ時、あなたなら何を基準に選びますか？ 彼女の場合はこうみたい。

　これは、ぼくが小学校四年生のときに実際に経験した話です。 　学校からの帰り道、ぼくの友人のケンちゃんが見つけました。電柱のかげから伸びる一本の白い腕を……。それがすべての始まり…