だれもしらないひとつのおはなし～獣人の少女と悪徳商人は、おたがいにぬくもりを求めあう～

金の毛並みが美しい身重の獣人少女と、彼女を商品と割り切り
売春させる悪徳商人……。「ムラタのむねあげっ！」前日譚。

　悪徳商人ネッティは、日の下を歩けぬような商品を売って歩いていた。そんなとき、ひょんなことから珍しい獣人を手に入れる。彼女をだまくらかして売春婦に仕立て上げたネッティは、獣人の少女をことさら求める業の深い男どもに、高価な一夜を提供していた。

　獣人の少女を商品と割り切り、売却すらも考えていたネッティだったが……

　ハッピーエンドではありません。痛いお話です。救いはありません。
　未来は……。