「一本だたら」を含む小説

とある神社の神木の桜は、ただ佇んでいた。そんなある日、桜の許に、ボロボロの少年がやってきて……

勉強漬けだったにも関わらず成績が振るわない普通レベルの高校生、高島周介がある日ゴミ出しに行くとそこには一本のギターが・・・「どうせゴミだし持って帰るか」と軽い気持ちで持ち帰ったギ…

思えば青春とは閉塞への不断のあらがいで、あのころは誰かを傷つけないようになんて余裕はきっと誰にもなかったのだ。 第8回本山川小説大賞、参加作品。 ※お酒以上の薬物は出てきま…

　現代まで続く古い家系の多くは、繁栄に伴い多くの人々を犠牲にしてきた。しかしその見返りとして、一族には必ず「業苦」を負う者が現れる。その者達は人ならぬ外見を持ち、屍肉を喰らう鬼で…

メキシコの山奥に住まうある部族は、亡命者トロツキーから革命の薫陶を授かっていた。トロツキーの死後、集落には彼が生前全く予期していなかった形で共産主義的なタームや文化表象が根付くこ…

「もしもし、”僕”かい？」 寒さも厳しい一月半ば、咲太の家にかかってきた電話の”声”は、そう言った。 日々努力を重ねる花楓のため、オムライスを作ってあげることにした咲太と麻衣は…

悠伽（はるか）が姿を消してから、残された「俺たち」の時間は止まってしまった。あの日あの事件を境に、「俺たち」は音楽をやめ、いっしょにいることさえやめてしまった。 それから「俺たち…

21世紀の終わり。 人の形を模した情報端末『オートマタ』が一般にも普及し、人々の生活が大きく変化した日本でのこと。 世間を震わせた首切り人形事件から一年後。 俺は事件で出会った…

俺の家には問題がある。 それは俺の兄「如月　春斗」はシスコンであり、 俺と兄の妹「如月　冬花」はヤンデレブラコンなのだ。 幸い、二人とも常識のあるシスコンとブラコンなのでおかしな…

『死刑姉さんと後処理オジサン』 彼女達の存在が世の中に広まったのはとある一本の動画からだった。 それは世間一般で言うところの"悪い人間"を殺害して世界を平和にしていくという内容…

　奇妙な契約によって空間操作能力――「トリックスター」を手に入れ、眠りにつくたびに異世界へ転移するようになった主人公が、数々の謎に立ち向かっていきます。 転覆の巫女編：国土を転…

世界の創造は誰が行ったのか？ 先祖にはまた先祖がいる。 辿ったその先には一本のペンにたどり着く。 彼の名前は『クリエイター』。 世界を生かすも殺すも彼次第。 物語の主人公は、何も…

サブカル女子になりたくてなれなかった健康体の冴子。病弱で趣味沼を持つ姉の幸子とずっとバナナを「はんぶんこ」するのが姉孝行だと思っていた—— 半分という概念をめぐるアイデンティティ…

「僕」の「君」についての「独り言」。

一本の無線が現場と管制のふたりをつないだ。 戦いの虚しさと、朝ごはんの必要性と、柴犬の可愛さについて描かれた ハートフルハードボイルド通信小説！！　短め！！ ↓前回の投稿↓ …

体育教師・中塚の霊が新(あらた)ちゃんに憑いたので、中塚を殺したお祓い対象を探すべく鈴(りょう)は夢を視る。 「鬼切(おにきり)」と呼ばれる鬼祓いの古典教師とサポート役の「鬼の目…

広大な高層スラムの屋上で星を探していた依依(イーイー)のもとに、ある夜、パラシュートをつけた人間が落ちてくる。スラムと敵対する外政府や正規軍の者なのか？　なにも分からないまま依依…

2018年3月をもって高崎地区から115系が引退し、国鉄の面影を強く残した車両が首都圏がなくなった今。昔の「汽車」の風情がなくなりつつあるので。「ないのなら　作ってしまえ　ホトト…

はるか昔、王国の脅威を何度も救ってきた7人の剣士たち。人々は彼らをセブン･ブレーブスと呼び国の象徴としていた。 やがて彼らの所有していた剣を王国は遺産として扱い保管することにした…