「#現代小説」を含む小説

「ここは良いところですね」と、若い男性が言った。わたしは微笑んで、そうですねと答える。 　訪れる多くの人が、わたしのふるさとを褒めてくれる。 「良いところですね」と。 「都会と…

たしかに、死んでしまいたいと言った。毎日がこんなに辛いなら死んでしまったほうがマシだと、弱音を漏らした覚えはある。だけど酒の席でのことだ。本当に死にたいなんて少しも思ってない。 …

十年ぶりに父のふるさとを訪れた。見渡す限りの田んぼ、人の通らない道路、山と川、どこまで行っても自然。「なにもない場所」と、ふるさとを語る時、父は必ずそう言った。

学校にUFOが落ちてきたことから事件は始まった。夢見がちな少女みかは宇宙人を探してＵＦＯの落下現場へ向かう。そこで謎の少女ゆうなと出会った。 みかは宇宙人を探すうちにやがてある大…

ある高級住宅地に住む老人は、夕暮れのベランダで心の不安におののいていた。 夕暮れは彼にとって、世界の瓦解の象徴だった。 彼の心のイメージでは、不安は暗雲のように世界を覆い人々の心…

廃ビルの屋上に忍び込んだ男と女。 それから、命日とハッピーバースデイ。

義妹と上手に話せない。 それはひとえに僕の心が原因である。

死んだ剣豪たちは「剣界」という異世界に異動し、剣を磨く。 はずだった！！ 現代のマンションの裏路地と剣界が接続されると…………… 剣豪たちは現代の人を斬って、斬って、斬りまく…

死んでやろうと思った。とある暑い夏の日の事だった。 そういう日の、男の話。

おばさんたちが主人公の 一話完結の掌編小説集、３分くらいで読める。 おばさんの視点から、 その喜怒哀楽を描いてゆきます。 空気よめない！　メカ音痴！　厚顔無恥！　 家庭では専…

ある朝突然、虫になってしまった。あなたなら、まずどうしますか？ ぼくはとりあえず、スマホで写真撮ってついったに上げます。『変身』のグレゴール・ザムザは悲しい結末を迎えてしまったけ…

　昨日と同じ今日。今日と同じ明日。 　だが、世界は確かに変貌していた。 　あたしの名前は牧村亜紀子。十七歳のＪＫ。あたしは普通の人とは異なった能力を持っている。レネゲイトと言う…

生きるのになんとなくうんざりした男が、血を吸われる代わりに蚊に人生相談をする話。

『死人に口無し』とか『死人は嘘をつかない』とか…… よく言われますが、果たしてそうなんだろうか？ 死ねば永遠に沈黙を守れると言い切れますか？ 実は死者ほど雄弁で、死後も人の心…

時は、旭日28年の現代。舞台は、東京、神奈川、千葉、埼玉の首都圏。テーマは道州制。 武器はあらゆる兵法、戦略、ストラテジー。まるで三国志か水滸伝、はたまたな国盗り物語か。 恋と戦…

　緋田成海は魔法を学びたい小学生。父には反対されているけれど、絶対に学びたい！ 　そんな成海には、身の回りを世話してくれるメイドがいた。 　彼女――天満谷蒼良は、魔法を使える、魔…

理想の社会とは一体何か？ 一見現実のようで、しかし決してここではない理想郷じみた異世界を舞台に、我らが主人公は次々問題に直面していく。 ※この小説は、別サイトにて２０１４年１…

期限付教諭の田平孝之（たひらたかゆき）は赴任先である緑が丘北中学校の職員会議で衝撃的な提案を聞かされる。 「全教職員の皆さんには、この事件の片棒を担ってもらうことになります」 …

作者です。 僕の書いた話に対し、レビュー機能における感想欄で「続き」を書いてください。 小説として続きを書いてくれるもよし、断片的な情報だけを書いてくれるもよし。 僕は「次話投稿…

雑木林の中に凄然と佇む、円柱形の郵便ポスト。今は使われていないそのポストへ、少年Kは想い人Mへの愛を綴った手紙を投函しようとしていた――。 人を想うことへの幸せと苦しみを描く青春…