観光地で暮らす人の気持ちをあまり考えたことがなかったので、面白かったです。どこの街にも良い所があって、自分はそこに気が付かなくても、誰かが褒めてくれている。良い所自慢だけではなく、相手を羨ましく思う気持ちと気遣う心が最後の一文ににじみ出ているようで、とても読後感が良かったです。
ひねくれ者ですが、読後に「そうなんですよ、ありがとう」と、答えたくなりました。あなたはどうですか?
都会には見つからない素朴さと懐かしさが、私が高校生という身分でありながらとても伝わってきます。気持ちがほっこりしました。
最後の一文に感動。美しい雄大な北の景色も、その地に暮らす人には日常の風景、生活の一部でしかない。それはどの場所でも、等しくその通りで、普段はきっと気づかない。だから、その一言に少し地元が好きになれる気がする。みんなに伝えたい素敵な言葉です。
この「きっと」がたまんなくいいですね。つい故郷を貶し、悪し様に言ってしまう自分を反省したくなります。そこにはそこの良さがちゃんとある。きっと。