「＃京都」を含む小説

　大相撲の巡業が行われるはずだった会場、その土俵の上で大関の亡骸が発見された。京都府警の刑事である神園薫は現場に急行し、さっそく捜査に乗り出そうとするが……。 「女性の方は土俵…

｢だから私の夢は侘助堂の４代目。 そこでの私はたいした野心も大それた野望も持ち合わせてはいない。 古い物と語り合いその歴史を見つめ纏わる人々と想いを語る。 夢って何かを何かを…

【1/20 文フリ京都にて頒布の、サークル『玉鬘菖蒲』さまのアンソロ『温度』に寄稿した作品の《前日譚》です】 母子家庭で育った。 母親はたびたび自宅に男を連れ込んで、あたしを邪…

ーー高校三年生の夏休み、ぼくは京都にいた。 顔も知らない「許嫁（いいなずけ）」に挨拶をするためである。 地元の茨城を出てはじめてのひとり旅をするぼく。 その目の前に現れたのは…

慶応三年11月15日、京都河原町通向かいの近江屋。この日この場所で、坂本龍馬は暗殺された。その時、その騒乱から逃れていた少年は何をしたか。その後の世界に何を感じたのか。 史料がほ…

幕末の京都――。 商家の一人娘として生まれたカヤは、女として定められた道と己の望む道の狭間で揺れていた。 そんなある日、カヤは京都の治安を守るという一人の新選組隊士と出会った。

ようこそ京都へ、いろいろ見ていくものはありますよ。 金閣寺、北野天満宮、伏見稲荷大社、三十三間堂、etc...どれも聞いたことのある場所ばかりです。 異教徒？　いえいえ、見るだ…

　餌と化け物と、血と肉と骨と約束の物語。 　田舎町である藍ヶ淵に住む少年、倖姫は猩猩緋の髪を理由に名家である比与森家の庇護の下、地の因習の神事に胙(ひもろぎ)――神に捧げられる…

『立秋を過ぎたとは言え、まだまだ残暑が厳しい夏の夜は青山高原がいい。ちょっと遠出をして流れ星でも見に行こか……』 　夏の夜、「僕」と「ひとみ」の二人がペルセウス座流星群を観に、…

　十一歳の春、生まれ育った田舎を離れ京都へと越してきた「俺」は、中学へ進学すると同時に「彼」と出会った。賑やかな場所が好きで、与太話が上手く、容姿端麗なケーキ屋の息子であるへん…

天正七年（一五七九）。織田信長の命により甲賀は京都の南蛮寺の寺領となった。 それから数年。明智光秀の忍びであるお毬は、南蛮寺にいる聖人を争奪する命を受けた。 伴天連妖術師と死…

天才ギタリスト汀怜奈は、ロドリーゴ氏から与えられた命題『ヴォイス』を奏でるギターを求めて、その美しい髪を切った。昭和の時代を生きた人々、そして現在を生きる人々との様々な出会い。悠…

大学卒業を約半年後に控え、 主人公・小鳥遊和巴は東京に住む叔母に 縁談を持ちかけられた。 悩んだ和巴は交際７年目に突入した腐れ縁の 彼・佐渡山晴彦へ相談。 しかし、晴彦からの答…

アメリカに長く住んでいた六十五歳の主人公は日本に帰国し、市民講座の教室で「男女の格差問題」をテーマに教えている。ある日、講座の教室に得体の知れない年寄りが現れた。彼は確かに「老人…

　誕生日とクリスマスを目前にフラれた小雪は、それでもカレとの復活を願っていた。 　愚痴聞き相手の年下の遠藤くんを踏み台（？）に、まずは精神的に立ち直ろう、と思っていたのだが。 …

高2の春、それまでいじめに遭っていた僕は、高校に1年間の休学を申し出て上洛することを決意する。いざ京都に来てみて人と触れ合ううちに、世間はこんなにも面白いもので溢れていたんだと思…

仕事疲れを癒やす為に京都伏見にやって来たＯＬ美裕（みひろ）の私。美味しくお酒を飲んだり、伏見稲荷大社で千本鳥居などを見て回る予定だった。 まさか妖狐と出会うなんて。そして見た目…

私の母フミの京都への思いは父サダジと結婚してからずっと胸の中でつのっていました。そして27年後の正月、ついに思いが爆発する事件が！…

どの地方にも伝説はあります。 これはわが町に昔から伝えられてきた話です。 玉藻――九尾のキッネを滅ぼした人狼。 その因縁がいまによみがえる、MV美少女と人狼武の初恋物語です。 は…

「通学路には、誰にも知られることのない秘密があるんじゃ」 高校入学一ヶ月前に亡くなったじいちゃんが残した言葉。その真意を探し続けていた秋山大輔は、高校二年の九月になっても答えを…