「香り」を含む小説

卒業を目前に、友人達と遊園地に遊びに来た少年。 集団の中の孤独に耐えきれなくなった少年は一人、遊園地を抜け出してしまう。 海辺で寂しく過ごす少年に声をかけたのは、制服姿の女の子…

横浜観光スポットの一つ「港の見える丘公園」。そこにある老舗紅茶館をひとりで営む祖母の元へ転がり込んだなぎ。 セクハラ・パワハラで仕事を辞め、手伝う予定の紅茶館は既に閉店。祖母は急…

「華のJK」じゃない。でも勘違いしないで、喪女とか地味子とかでもない。あくまで「中の上」。でもそれが私なりの勝ち方なんです――『膝上3cm、香り付透明リップの憂鬱』 ぶりっ子っ…

Perfumeの楽曲に秘められた、様々なエピソード。 歌詞に込められた想いやメッセージを「楽曲」ではなく「物語」として、ひとつの「人生ドラマ」として作り上げたのが本作品「Perf…

扉の向こうにあったのは、子供の頃に読んだ絵本の世界。 一面の花畑に、ガラスのお城に、虹色の川。そして、その世界で出会った『男の子』は、いつもアンナを溺愛してくれる。 優しい優…

私が兄と呼ぶ圭太43歳 商社勤務のエリート青山に住む妻子持ち 土日は子煩悩な家庭思いの圭太 しかし、平日は別人だ一つの花に群がる女達を 日々抱き続け愛のあるセックスを楽しんでいる…

　雅子の愛称『メガトン』は、『メガネ豚』の略だ。メガネを掛けていない子供の頃は『白豚』と呼ばれていた。子豚さんのように可愛かったのだろう。 「ママさんのように美人で頭の良い子に生…

３ 「う……ん…………あ……れ、此処……は？」 　仰向けで倒れていた私の視界を支配していたのは辺り一面の霧だった。 　ゆっくりと身体を起こしてみるも、まだはっきりとしない頭と、…

夏休みの自由研究で集めた「カオリの香り袋」は不評だったが、それは20年後の香りを助けてくれた。その香りは小学生時代の気持ちを思い出させてくれた。

日本という美しい国を、それでも守りたいと思うエゴイズムを創作しました。

人を喰らう赤薔薇の奇病カニバルブーケ。それは魔女ブージャムの呪いと噂されていた。 育ての親を亡くし、伝手を頼って極彩の都と謳われる王都アルバへ越すこととなった青年セス。 薔薇にし…

『カルピス属性付与店』。 青春時代の象徴たる甘く爽やかなカルピス。その属性をあらゆるモノに付与するサービスを行っている店で、アルバイトを始めた望月。 一癖も二癖もある従業員や、訳…

2年前の大事件をきっかけに、町を荒らす目的・正体一切不明の怪物(クシオン)がいる現代。高校一年生・多治見祝は、とある事故がきっかけで額に「輝香玉」(キコウダマ)を埋め込まれてしま…

口紅と香水。 京都の小さなカフェで相席した女と女のワンイブニングを、一口ばかりの短編で。

隣の部屋からはコーヒーの香りがしていた。

ふと蘇る記憶のきっかけは夏の雨上がりのさわやかな緑の香り

　白髪の民が支配する国、サントニア。そこで育った青年レイオスは、異民族との混血であるために人々から差別を受けていた。唯一の肉親である母親が亡くなった後、青年は死に場所を求めて旅を…

銀太は絵が得意なはずなのに、授業で行う植物のスケッチがひどく憂鬱だった。 結局ひとり居残りで金木犀を描いている銀太に、理科の教諭であるほのかが声をかける。 聞くと銀太はわざわざ嫌…

　香国には無能者の常人と気香を操る香人、蜜香を纏い幸運や才能を齎す蜜人がいる。 　２歳の或る日突然に国の管理下に置かれ本当の名前も誕生日も忘れてしまった少年は香人でも百香と呼ばれ…