Perfume Of Love

紺野 優

第1話 Puppy love

「あいつら、付き合ってるんだって」


 いつしかそんな噂が私のクラス中に広まった。

 季節は春で、その当時、私はまだ小学六年生だった。


 春の日差しが心地良い窓際の席で、私はひとり昼食をとっていた。給食のパンを小さくちぎっては口に入れ、小さくちぎっては口に入れの無限ループに時々牛乳を織り交ぜて、最後にごくり。「ふう」と一息ついてそっと窓の外を眺める。

 春の優しい風に吹かれて、校庭に咲く桜の花びらがゆらゆらと窓のすぐ傍をかすめてゆく。手を伸ばせば簡単に掴めそうなほど沢山の花びらが宙を舞っていて、一枚一枚が太陽の光を反射してキラキラと綺麗に輝く。

 まさに春爛漫。そんな風景だった。


 「ねぇ彩乃、あの噂って本当なの?」


 突然だった。窓の外の風景に見とれていた私は、ふいに降ってきたクラスメートたちの声に思わずびっくりして、えっと拍子抜けた声を上げてしまった。

 顔を上げると、クラスメートの女子たちが私の机を取り囲むようにして立っていた。一人は今にも泣きそうな怒りに満ちた顔で、数人は半分真顔で、そして残る数人は不気味なほどに笑顔だった。話をしなくても状況は理解した。どうせ噂を聞いて文句を言いに来たんだ。

 私は溜め息と共に視線を落とした。顔を合わす気にもなれなかった。最悪。本当に面倒くさい。正直会話なんてしたくないんだけど……。


 「噂って何」


 私はとぼけたフリをして、精一杯の言葉を返した。

 本当にバカバカしくて仕方がなかった。私がどこの誰と付き合っていようが、そんなのは私の勝手であって、誰にも関係のないこと。でもそれを彼女たちに伝えたところで「はいそうですか」となる訳でもない。本当にただただ面倒くさくてバカバカしい。

 「とぼけないでよ~。みんな聞いたよ? 彩乃が隣のクラスの修二くんと付き合ってるって」

 「……そう」

 フォークで肉団子をつつく。最悪。固い。やっぱりお肉料理は出来立てじゃないとダメだな……。あー分かり切ったことなのに。パンよりも先に食べておくんだった。

 「ねぇ、彩乃。奈歩ちゃんが修二くんのこと好きなこと知ってる? 知ってるよね?」

 固くなった肉団子にフォークを突き立てる。

 「それ知ってて黙ってたの? ねぇ?」

 フォークをひねる。肉団子にジワリと亀裂が入る。

 「ねぇってば!」

 「あぁもうっ!」思わずフォークをトレイに叩き付ける。もう我慢できない。なに? 何なの?

 「なに? 付き合ってるけど? それがどうかした? 私が誰と付き合っていようが、正直そんなのみんなに関係なくない? 奈歩がどうしたって言うの? 私に別れろって言いたいの?」

 自分でもびっくりするくらいの大声だった。止まらなかった。止まったのは教室内の空気だった。教室内の声という声がピタリとやんだ。それは痛い沈黙だった。


 言ってしまった……。

 私は直ぐさま後悔した。でももう遅かった。私は冷静さを貫き通せなかった。何故か、自分でもよく分からないぐらいにイライラしていた。どうしても我慢できなかった。言わずにはいられなかった。

 「えー付き合ってるわけないじゃんー」と笑顔で嘘を突き通したり、「ごめん……」と弱腰に謝ったりするのも私らしくないと思ったからかもしれない。

 無言で席を立ち、騒ぐ女子たちを払いのけ、私は教室を飛び出した。廊下を駆け抜け、学校の屋上へと繋がる階段をのぼる。そしてその途中、私は偶然にも階段の踊り場で修二と出会った。そう、まさに例の彼と。

 思わず足を止めた。

 「ねえ」とキレ気味に修二を呼び止める。

 彼には関係のないことだけれど、それでも彼との関係でのいざこざなんだし彼にも責任はある。そんな勝手な屁理屈で、私は彼を呼び止めた。正直、彼に対してもイライラしていた。なんで私だけがこんな想いをしなきゃいけないの、と私は不満をぶちまけたくて仕方がなかった。


 「何?」と冷たく小声で修二は呟いた。キョロキョロと辺りを見渡して、明らかに周りを警戒しているようだった。学校ではいつもそう。まるで私は邪魔者のよう。

 「別に。ただ呼び止めただけ」 

 修二を鋭い目つきで睨み付ける。

 「は? なんだよ?」

 「それはこっちのセリフ」

 「は?」

 「前から言ってるけど、そうやっていちいち周り気にする必要なくない? ねぇ、それって私と居たら恥ずかしいってことなの?」

 さっきから私は暴走気味だ。思ったことが直ぐに言葉になって口から飛び出てしまう。言うことを聞かない私の口。私の意思に反して言葉は心の奥底からどんどんと溢れ出る。でも何も間違ったことは言っていないと思う。本当にその通りなんだから。

 「いや、べっ別にそういうことじゃないけど、なんてか、その……」

 修二はそう言って口をモゴモゴさせると、しまいにはそのまま黙り込んでしまった。これもいつも通り。肝心な時に限って彼はいつも黙り込んでしまう。ちゃんと声に出して意思表示してくれないと私には何も伝わらないのに……。なんでこうも男って頼りないんだろう。

 私は「もういいや」と呟くと、「邪魔、どいて」と修二を押しのけ、それから一人、学校の屋上へ向かった。もう顔も見たくない。みんなどっか行っちゃえばいいんだ。

 深い溜め息をつくと、私は一人、屋上を目指した。 



 フェンスをのぼり、安全柵を乗り越え、私は屋上の一番端っこにそっと腰を下ろす。屋上ではちょうどいいくらいの風が吹いていた。少し伸びた髪がふわりと膨らんで、トリートメントのいい香りがする。太陽の日差しもちょうどいい。

 桜の花びらが舞う綺麗な青空に向かって思い切り背伸びをしながらアクビをつく。目に大粒の涙を浮かべ、今度は心の奥底から大きな溜め息をつく。

 「ホントなんなんだよー、もー」

 独り言を呟き、配下に見える街並みを眺める。街は今日も変わらず静かだった。気温はあたたかい。でも街は相変わらず冷たい鉄の街。本当になんにも変わらない。でもまぁ、入学した頃に比べたら少し建物は増えたかもしれない、なんて思ってもみたり。


 私は落ちるギリギリの眺めが好きで、よく校舎から身を乗り出して、本当に落ちるギリギリのところから街を眺めた。そうすると何故か、この狭くてつまらない世界が急に広く、美しく、大きく、そしてキラキラと輝いて見えて、私はひとり満足な時間を過ごすことができた。

 この意味不明な行動は、もうすっかり私の日課になりつつあった。雨や雪が降らない限り、私はいつも学校の屋上へ向かった。学校生活の大半をそこで過ごしていると言っても過言ではなかった。別に学校の屋上が好きという訳ではない。特別な場所だと思ったこともない。


 ――どこまでも青く澄んだ空を白い綿菓子みたいな雲が流れて、トビが気流に乗って空高く舞い上がる。眩しい太陽の光。風がそっと優しく頬を撫でて、私の周りで木はささやいて、小鳥たちは唄を歌う。

 ここに居ると本当に信じられないくらいあっという間に、自然と時間が流れて、イヤなことや余計なことを思い出さずに済んだ。この学校で唯一無心になれる場所がここ。それがここの全てだった。

 なのに……


 「もう放っておいてよ」


 天に向かって愚痴をこぼす。絶望的だった。目を閉じれば女子たちが「最低」「もう彩乃のこと無視しない?」と語り合う姿が浮かぶ。目を開ければそこには不安や戸惑いで溢れる残酷な現実世界が広がっていて、思わず目をそらしてしまいたくなる。目を閉じても、目を開けても、今のこの現実から逃げることは出来ない。そんなことは分かり切ってるんだけれど……


 「あーあ」


 修二と付き合い始めたことで、確実に、私の心の中の何かが変わり始めていた。良い刺激に、悪い刺激。それから心の穴を埋めてくれる温かい何かと、一方で心をぎゅうと押しつぶそうとしてくる重たい何か。どちらかと言えば、今は辛いことの方が少し大きいように感じる。

 けれど、だからと言って修二が私のことを助けてくれる訳でもない。いつも退屈なフリ、無関心なフリ。

 肝心な時、辛いとき、どうしても甘えたい時があっても修二はいつも「今は気分じゃない」と言って構ってくれない。

 けれど、本当はそうじゃない。きっとそれは彼の本音じゃない、と私はそう願いたいけれど、本当のところはどうなのか、今の私にはよく分からない。付き合い始めたばかりの彼の気持ちなんて、私には分かるはずもないのだ。


 「あーもう」

 思わずまた愚痴る。勿論、返事など返ってこない。たまらず大声で「もうーっ!」と叫ぶ。すると、まさかのタイミングで予鈴のチャイムが鳴った。あまりにもピッタリのタイミングだった。もしかして返事が返ってきた? いやいや、そんなバカな。そこで私はふと我に帰る。


 やばいやばい、授業じゃん!

 また先生に怒られる……。私は急いで重たい身体を起こすと、駆け足で教室へと急いだ。

 

 

 ――その日の夕方。

 授業を終え、一人、帰り仕度をしていると、教室にカバンを持った修二が現れた。どうやら私を迎えに来てくれたらしい。私には一切目を合わさずに、ただ廊下に突っ立って彼は私のことを待っていた。意味もなく窓の外を眺めて、居心地の悪そうな顔をして。

 今日のお昼にあんなこと言ったのに来てくれたんだ、と内心驚いた。びっくりだった。でも正直、嬉しかった。あれからずーっとふさぎ込んでいた私は、それだけでちょっぴり救われた気がした。


 「……ほら見て」「やっぱりそうなんだ」

 数秒も経たないうちに、雑音に交じって微かにそんな声が聞こえてきた。数名のクラスメート達が私たちの方をチラチラと見て、それぞれがひそひそ話をし始めた。

本当にバカばっかだなー。他に話すネタもないのかよと、カバンに教科書を詰め込みながら、また深く溜め息をつく。でも内心ちょっぴり恥ずかしい。

 念のため、ちらっと修二を見る。案の定、どうやら修二にもその声は聞こえているようだった。顔を真っ赤に染めて、いかにも「誰がこんな奴」って態度で、不機嫌そうに、私のことを待っていた。「早く来い」彼の放つオーラが、私にそう言っているようにも見えた。

 カバンを背負い、私はそそくさと教室を出ると、急いで修二のもとへ駆け寄る。


 「ごめん、遅くなっちゃって……って、あれ」


 けど、そこには修二の姿はなかった。彼は既に一人で昇降口の方へ向かって早歩きで歩き出していた。どうやら一刻も早くみんなの前から立ち去りたいようだった。

 私は「え、ちょっと待ってよ!」と声を張り上げ、急いで修二のあとを追う。そんなあからさまな態度とったらかえって逆効果だってわかんないのかなぁ……。

 私は思わず「バカ」と呟いた。


 「ちょっと、ねぇ、なんで先行っちゃうわけ? おかしくない? 迎えにきてくれてたのに!」

 修二の元に辿り着き、息を荒げる。急いで修二のあとを追ったせいで髪の毛までくしゃくしゃに乱れてしまった。息を荒げながら、私は髪の毛を結い直す。

 「彩乃が遅せぇから悪りぃんだろ」

 下駄箱から靴を取り出し、慣れた手つきで靴に履き替え、修二はやっとここで私の顔を見てくれた。でも、「お前が悪い」そんな顔をしていた。相変わらず修二は機嫌が悪かった。

 「そんなこと言われたって……」

 思わず本音がこぼれる。先に逃げたのはそっちじゃん……。また大きな溜め息をつくと、私は下駄箱から靴を取り出した。カコン、と、乾いた音が昇降口に響いた。

 

 

 ――オレンジ色に染まる昇降口。

 隣接する中学から聞こえる、乾いたテニスボールの音。高く響く金属バットの音。管弦楽器のメロディー。校庭を走る陸上部。紅白試合をするサッカー部。掛け声に、叫び声、時々先生の声。

 放課後はいつも色んな音で満ちている。まるで私たちまでもを優しく包み込むように。


 私と修二は微妙な距離を保ちながら、学校をあとにした。学校を出て直ぐに手は繋がない。いつしかそれが、暗黙のルールのようなものになっていた。口で約束を交わした訳でもないし、一方がそうしようと提案した訳でもない。気が付いたらいつの間にかそうなっていた。


 でも別にそれで良かった。むしろ学校内で手を繋いで歩く姿を他のクラスメートに見られて、また今日の昼休みみたいなことになるのなら、無理して手を繋がない方がいいと思った。厄介ごとはごめんだし、面倒くさい。きっと修二も同じことを思っているはず。歩きながら、少し伸びた爪をいじりながら私は修二の後を着いていく。


 でも何より面倒くさいのは私たち自身の関係、だと思う。私を悩ますのは他でもなく彼だし、それでも私が好きなのは紛れもなく彼だから。きっと彼も私に対してそんな風に、同じようにそんなことを思ってくれているのだとすれば、彼もまた私と同じように、この何とも言えないモヤモヤした気持ちでいるんだと思う。


 「なぁ」


 しばらくして、突然、修二が口を開いた。やっとだった。かれこれ終始無言で歩いて、十五分くらい経った頃だった。学校の坂道を下り、商店街を抜け、国道沿いを歩いて、私たちはちょうど河川敷の土手を歩いていた。


 オレンジ色に染まる河川敷の土手で修二は「手、繋ごうぜ」と、私にそっと手を差し伸べた。大きくてゴツゴツした手。まさに男の人の手。それが修二の手だった。

 

 「え?」

 あまりに突然のことだったから、思わず声が裏返る。

 「だから、手」

 一体なんなのよ。私は意味がわからなくて思わず歩くのをやめた。もう聞くしかないと思った。本人に聞くしかない。それしかないと思った。

 「……あのさ」

 「え? ……何?」

 「あのさ、修二って、人前だと私によく冷たくするけど、あれなんでなの?」

 私は重い溜め息をつくと、差し出された修二の手を静かに振り払って、一歩、前へ出た。いつもいつも振り回されてばかりの恋は嫌だ。と、私は思った。


 こんな恋愛は嫌だ。


 「なんだよ急に」

 「学校じゃ私はまるで修二の邪魔者みたいじゃない。いつも機嫌悪いみたいな感じで、いつも周りばっかり気にして。あれが修二の本音なの? じゃあ今の修二は何? 偽物なの? 訳分かんないよ」

 私は不貞腐れていた。振り返り、修二を見つめる。

 「ねぇ、ホントに何なの?」

 また昼休みのようにイライラしていた。でもそれは、女子たちに向けたイライラとはまた別のイライラだった。好きだからこそ、本当の彼を知りたいし、お互いに本音で語り合いたい。

 けれど彼は私に本当の気持ちを、想いをぶつけてくれていないような気がして、お互いに素直になれなくて、歯がゆくて、何をどうしたらいいのかよく分からなくて、複雑に絡み合った色んな想いが、行く宛ての無い想いが、イライラという感情を生み出していた。


 修二は、私の突然の発言に少し驚いていた。

 驚いた表情を浮かべたあと、歩くのをやめ、一瞬私に何かを言おうと口を開きかけて、直ぐにその口を閉じ、視線を下へ落した。

 「……ごめん」

 「え?」

 「だからその、ごめん。素直になれなくて」

 「ホントだよ」

 修二の返事を聞いてまた思わず深い溜め息をつく。

 「その……なんていうか、自分でもよくわからないっていうかなんていうか。俺自身、何で自分がそういう態度をとっちゃうのか、わかんないんだよね」

 「ふーん。わからないんだ」私は冷たく呟く。

 「そんなの、全然答えになってないんですけど?」

 「ごめん……」

 「やっぱ、まだ早かったのかな、私たち」

 「……」

 「小学生で付き合うなんて、やっぱり生意気なのかな」

 「……んなことねーよ、別に」

 「だって」

 「それに俺も、別に分からないことだらけって訳でもないっていうか。その、わかることなら、俺にも一つだけならあるし……」

 「ひとつだけって何よ?」


 「……彩乃が、好きなこと」


 「えっ?」

 その瞬間、私は思わず「えっ」と声をあげた。

 修二の顔を見つめ、慌てて「今なんて言った?」と私は聞いた。とんでもないことを言われた気がした。空耳? それとも私の妄想だったのか。

 「だから、その、お前のことが好きだって……言った。彩乃が好きだって」

 「……」間違いじゃなかった。

 「なんだよ。急に黙り込むなよ」

 「だって……」やばい、どうしよう。こういうのには慣れてない。なんて言えばいいのか全然わかんない。


 「まぁいいや。とにかく手、繋ごう」

 修二はそう言って無邪気に笑うと、私の手を強引に握った。暖かくて大きな修二の手だった。私は何も言わなかった。言う必要もなかった。ただ私たちは、夕暮れの川の土手を二人寄り添って歩き続けた。


 小学生の恋愛なんて、親や大人からしたら所詮は子どもの恋愛ごっこに過ぎないんだろうなぁって思う。そう思われても仕方ない。私たちはまだ小学生なんだから。でも修二へ対するこの想いは決して嘘ではないし、当然恋愛ごっこをしてるつもりもこれっぽっちもない。本気。本当に心から修二のことが好き。それに、彼には絶対的な信頼もある。

 けれど、時にお互いに、対照的な行動をとってしまうことがある。それは一方的な想い。俗にいうツンデレというやつに近いのかもしれない。好きなのはお互いに分ってる。でもまだ恋愛を語れる歳でもない私たちが上手いこと付き合っていくのは正直難しい。それでも、

 ――何だかんだ言って、結局私は修二のことが好き。


 そう思うと、何故か訳もなく、自然と笑みがこぼれた。それは幸せの笑みだった。


 よくわからないけど、修二が好き。

 私たちはそれからもずっと、見えない角度で手を繋ぎ続けた。

 わかりにくいけど、これが私の

 ――Puppy love

 淡くて、その上、どこか可愛らしい。幼き頃の、ちょっとした恋の話。

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