概要
むせ返るほどの、甘く爽やかな香りのなか、僕はただ立ち尽くしていた。
『カルピス属性付与店』。
青春時代の象徴たる甘く爽やかなカルピス。その属性をあらゆるモノに付与するサービスを行っている店で、アルバイトを始めた望月。
一癖も二癖もある従業員や、訳ありのお客様との触れ合いなんてものは特になく、淡々と季節は過ぎる。
無意義な短編小説。
青春時代の象徴たる甘く爽やかなカルピス。その属性をあらゆるモノに付与するサービスを行っている店で、アルバイトを始めた望月。
一癖も二癖もある従業員や、訳ありのお客様との触れ合いなんてものは特になく、淡々と季節は過ぎる。
無意義な短編小説。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ある夏、カルピス
突飛なタイトルに一瞬コメディと思ってページを捲りました。
そこに描かれていた世界は、私が想像していたものとは全く違いました。
良い意味で、極めて良い意味で裏切られました。
絵で言うなら、イラスト画集かと思って本を開いたら突然システィーナ礼拝堂にワープして、ミケランジェロの天井画を見せつけられているような気分。ただただ圧倒され、口をぽかんと開けて見入る他ありませんでした。
細かく描写された、情景と心理。
淡々と流れているようでいて、そこここに光るフレーズのセンス。
ラノベのようにすらすら読めて、それでいて文学の様な深みを持った文章。
青春とは、どこかにカルピスがあるように感じます。
されと…続きを読む