君足巳足@kimiterary

もう間違いなくこのまましあわせな終わりを迎えていく物語で、それはこの二人がこの二人である限り確約されているんだけど、しかしそのしあわせはぐるぐるに閉じていてどろどろに溶けていて、な…続きを読む

ド頭からケツまでとにかく声に出して気持ちいい文体で、しかも暴力描写はエロく性描写は切実で、それらを含めた日常の全てがもはや非日常でしかなく、不可逆性に、もういないものばかりに雁字搦…続きを読む

いや、多分この感想はおかしいと思うんだけど。人が死んでんねんぞと言われたらそうなんだけど。でもまあうざったい感じのイコンに暴力が振るわれて全部台無しになると人が死んでようがすっきり…続きを読む

不意に涙が流れるような、綺麗な出会いの話でした。 報われなさそうな人が報われる話が好きです。救われなさそうな人が救われる話が好きです。それも、積み重ねの先に目指したところにたどり…続きを読む

この作品に限った話ではないのだけど、芦花公園さん、どうも「読め」と言うまでもなく「読ませる」力があるタイプの人だなと思っていて。読めと言われるまでもなく読めてしまうし、頭を打ち付け…続きを読む

カルピスってエモいですよね。多分この感覚自体はあんまり説明いらない、つまりメジャーな感覚だと思うんですけど、振り返りたい「いつかのどこか」に本当にカルピスがあったのかというと、多分…続きを読む

「現実のひとたち」。このワードだけで拍手喝采モノなのだけど、なんてことだろう、別にこの小説の中でこの言葉は格別に目立つというわけでは多分ない。意図的に目立つように書かれてはあるけれ…続きを読む

当たり前の話だけど誰かが小説を読み始めたら後に残るのは読み終えられた小説か読み終えられなかった小説かどちらかしかなくて、誰かじゃなくて自分の話をするならば前者と後者の比は1：9くら…続きを読む