「一本だたら」を含む小説

　雪の中からの奇襲によって射抜かれた檜佐エリカの機体。諦めに反して本人の肉体はまるで外傷を負っていなかったのだが、彼女の乗機に残留した戦闘プログラムとしての「人格」はいつしか消去…

花を運ぶ鳥たちと、彼女たちに枝を差し出す一本の木を描いた、童話のような物語です。 この作品は、アイスダンサー クリス・リードさんを思い浮かべながら書いたものです。 花のような日々…

とある理由で引きこもりを続ける黒住白羽は、家に来訪した担任教師晴寄耕也に一つ頼みごとをする。 「この木の枝を、来るたび一つ一つ手折ってはくれませんか？」 白羽が指さした方向に…

未来を見ることができるマッチを拾った男、加山。彼はそのマッチを使い荒稼ぎをしていくのだが、ある日自分がトラックに轢かれる光景を見てしまい。。

　ルーキーズチャレンジ2020、五位入賞！　皆様ありがとうございます！ 　第一部　双葉色の媚薬 　ログロッタ市に住む名ばかり貧乏貴族の三男、ガロッド・フレイワートは家族に疎ま…

ウーレン貴族の娘・シーラは、物心ついた時から不思議な夢を見続けている。 美しい歌声の少年に求婚される夢だ。 少女趣味とも思える夢の厳しい現実を知った時、シーラは抗えない運命に翻弄…

とある事件の取材のため、寂れた香水店を訪れた若手の記者コナー。秘されたままの事件の全容を知るべく、彼は老女に聞き取りを開始する。街を狂気へと陥れた惨劇の引き金は、一本の香水だった。

「2月3日午前10時ちょうどに、ローソン池袋駅東店前のゴミ箱にバナナの皮を一本捨ててこい」 原田マサトシはそんな意味不明のミッションを送ってくる、『レギオン』という名前のDISC…

公園に生えた一本の木。その木が公園で成長していき、公園の様子を見守る。その景色を見守る中で木が思ったこととは・・・

香鳴裕人様の自主企画 同題異話SR -March- 『桜花は一片の約束』 に参加させていただきます。 少しの不安を抱きつつも、友達が約束を果たしてくれると信じて待つ、一本の木の…

『俺』は田舎に嫌気がさして都会へ飛び出した大学生。卒業間近なのに就職先が決まっていない。 焦りながらも、「前のめりに生きる」と言う信条だけを頼りに生活している。 そんな彼の元に、…

喫茶店で働く葉山の元にかかってきた奇妙な電話。一本の電話が引き起こす、古い記憶と後悔の念。大人になって再会した同級生、現職の警察官である葉山と手繰るその正体とはーー

四年に一度の「閏日」に、故郷の「小岩井農場」での再会を約束した幼馴染の高校生３人 大人になってから何度目かの再会時に思わぬ奇跡が起こるが、その真実は・・・

やあ、不景気な顔して飲んでいるじゃないか？景気づけにわたしが面白い話をしてやるよ。お代は、そうさね。いまお前さん達が摘まんでいるメザシを一本めぐんでおくれ。ーー場所はここ、カンジ…

Sudden Fiction Projectの新企画は「虚構エッセイ」という新ジャンル。 2014年12月22日。19年に一度の「朔旦冬至」という日に、ふとした思いつきで「人から…

　捜査一課に所属する刑事、銀子愛乃（かねこめい）は、とある日の休日に恋人であるショーコを待っていた。しかし、待ち合わせの時刻を過ぎても一向に現れず、電話も通じないショーコに不安を…

森の奥にあるのはドラゴンの聖女と１本角のドラゴンが住んだ家。 ドラゴンの視点で語られる、ドラゴンと生け贄の少女の二人の、ほのぼのと無自覚なセクハラ暮らし。 やがてはドラゴンの…

現地調査に出かけた先で大雨に見舞われたＲ大学土木工学科大学院生の居石要（すえいしかなめ）と堀田学（ほりたまなぶ）は群馬県にある軍持（ぐんじ）ダムのダム湖湖畔にある観光センター「あ…

　目の前に置かれた一本のビデオテープ。 　ラベルは無い。 「祝《シュウ》さんこれマジモンっすよ……気持ちはわかりますけど、ガチで良いんすか？」 　僕は無言で首を振って肯定する。 …