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概要
七日後に、必ず死ぬ
目の前に置かれた一本のビデオテープ。
ラベルは無い。
「祝《シュウ》さんこれマジモンっすよ……気持ちはわかりますけど、ガチで良いんすか?」
僕は無言で首を振って肯定する。
「あークソ、俺マジで知んねえっすからね?」
文句を言いながらも、彼は用意したビデオデッキをテレビに繋いでくれる。
「じゃあこれリモコン。再生ボタンくらい自分では押せますよね?」
全てのセッティングが終わると、次に彼は僕の右手にリモコンを握らせ、親指を再生ボタンの上にかけてくれた。
「……ありがとう……」
僕が小さくお礼をこぼすと、彼は泣きそうな顔で乱暴に扉を閉めて出て行った。
一人になった僕は、震える指で再生ボタンを押した。
BDやDVDでは見られないテープ特有の砂嵐のようなノイズが流れ、画面は一度暗
ラベルは無い。
「祝《シュウ》さんこれマジモンっすよ……気持ちはわかりますけど、ガチで良いんすか?」
僕は無言で首を振って肯定する。
「あークソ、俺マジで知んねえっすからね?」
文句を言いながらも、彼は用意したビデオデッキをテレビに繋いでくれる。
「じゃあこれリモコン。再生ボタンくらい自分では押せますよね?」
全てのセッティングが終わると、次に彼は僕の右手にリモコンを握らせ、親指を再生ボタンの上にかけてくれた。
「……ありがとう……」
僕が小さくお礼をこぼすと、彼は泣きそうな顔で乱暴に扉を閉めて出て行った。
一人になった僕は、震える指で再生ボタンを押した。
BDやDVDでは見られないテープ特有の砂嵐のようなノイズが流れ、画面は一度暗
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