「遊牧民」を含む小説

異民族の反乱鎮圧に向かった砂漠の砦。猛爾元のもとに現れたのは曄国公主を名乗る女で、彼女は猛爾元に嫁ぎに来たというが……。 『喪家の狼』番外編。この作品のみでも読めます。

群雄割拠のとある大陸で、小さな村が壊滅する。事件の原因は、かつて世界の創造主を倒したとされる魔法石だった。のちに武王と呼ばれる少年ソラと、その友サト。遊牧民のふたりは、石を巡る戦…

谷底に落ちて、死んだはずだったのに――。 奇襲に遭い、谷底に落ちた兵士ハーン。 ハーンを助けたのは狐追いの民という遊牧民の一族で、その名が登場する物語には、こうあった。 「…

草原に風が輝く 真新しい緑の葉が裏返り陽の光を照り返し 若馬の好奇心旺盛な瞳がきらきらと光る 広い草原の中で、遊牧民は馬とともに生きる 命の誕生を、恵を、天に感謝して舞いを捧げ…

草原に生き大空の下で眠る遊牧民。七つの部族をまとめる大族長の娘ラシュヴィーダは、ある日、仲の悪い部族の男たちに追われているときに、敵国エルシノアの青年タキロスに助けられた。もう一…

わしが賈似道(かじどう)だ。南宋の後期、理宗・度宗・恭帝と三代の皇帝に仕え、紛れもなく権勢をふるった。だから権臣とよばれても文句はない。だが、奸臣だ、売国奴だといわれれば、異議が…

中央アジア風異世界ファンタジー、『飛鳥』シリーズより。 〈草原の民〉の物語です。 本編開始より約10年前、トゥグスの一人称、中編です。 本編に繋がる設定を含みます（ネタバレはあ…

曄国に滅亡の時が訪れた。北戎の将軍・猛爾元（もうじげん）は赤く染まる城下を眺め、過去に思いを馳せる。己の運命を左右した皇帝・張傑との日々を――。 ※男性同士の性的な関係の示唆、…

遊牧民カラ・アットの少年キジルは生贄の白鹿を狩った褒美に曄国にて行われる『天還祭』に招待される。彼はそこで姫神子・ユェとであう……。

遥か東方に広がる果てのない大草原“ザル”。 かつて龍が大地に還ったという伝説が有るその土地は、この世界でも有数の豊かな土地として名前が知られていた。 しかしその豊かさ故に強大な魔…

遊牧民の少女は夢を見る。 「ベルタが空高く上る夜、お前を迎えに行く」 蒼き狼が紡ぐ、ただのその言葉だけを信じて。

風とともに生きる騎馬民族・イゼカ族のエザンは、自分の娘と族長の長男の新婚生活が平穏であるのを眺めて、イゼカ族にも代変わりの時が訪れようとしていることを感じていた。 このままいけば…

カーダ平原、どこまでも緑の海原が続く穏やかな場所だった草原は、今や帝国の侵攻を受けていた。帝国が擁する神獣との戦いの最中、遊牧民の青年ディーンは幼い少女の呼びかけを聞く。 『神獣…