草原の王となり、生死の境を彷徨ったこともある男は、男児を得た。本作はこの男児の視点で描かれる、長編『飛鳥』の後日談である。男児は飼育していた内の一頭が見えなくなったことから、捜索を始める。しかし途中で狼に追尾され、咄嗟に鷲から貰った笛を鳴らして助かる。紹介文は、その時の男児の父親の言葉から、着想を得て書いた。
「恐れる前に、やるべきことがある。そのための手足を、我々は持っている」
この言葉の意味は、とても大きいと思います。
もちろん、この作品だけでも素晴らしい。
しかし、やはり本編『飛鳥』を是非、ご覧いただきたい。
そうすれば、言葉の重さや、意味が深く分かるだろう。
ハンカチ必須の感動作。
是非、是非、御一読下さい。