『これ以上、何を望む?』 その言葉が、全てを語っている 

争乱の時代が終わりを迎え、ゆったりとした時間が流れる草原で、家族が、父と子が共に過ごす。ただそれだけのことだけれど、命尽きようとしている父トグルにとっては奇跡のような時間でもある。

本編『飛鳥』のような激しさはないけれど、静かな情感をもって語られる本作は、平和の大切さ、命の尊さ、そして親子の愛情で満ち溢れている。

こんな風に生きることが叶ったトグルの姿を垣間見ることが出来て、この上なく幸せな気持ちになった。

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