遠く離れながらも、互いを想う「彼女」と「彼」。

別々の道をたどる二人を結びつけるのが、表題にもなっている『プログラム』。そして、シェークスピアの言葉。

悲しいはずなのに、心が優しくなれる恋物語。星の瞬く静かな夜に、じっくりと耳を傾けよう。

現代物ではないお話、ファンタジーやSFではどうしても世界観の説明が必要で、それは案外難しいものです。

ですが本作は、冒頭のお洒落な雰囲気そのままに、エンディングまで流れるように壮大な世界観を魅せてくれます。
音楽のように素敵な作品です。

短編と思えないほど切ない恋愛物語。
読んだあとには、秘められた人の孤独についても余韻を感じるでしょう。

短い中に、いろんな気持ちが流れる作品。
ぜひご覧ください！

新年のお慶び申し上げます。

　この作品を読了して、聖書の「野にいる二人のうち一人は連れていかれ、一人は残された」と書かれていたことを思い出しました。

　今年最初の読書に、このような切なくも美しく、また暫しの時間を思索に耽ることのできたストーリーに出会えたことは、Twitter冥利でしょうか😃

　短編でも壮大な時空間と真理と人間像を描けるのですから、同じ投稿作者として短編にチャレンジしなくてはと励まされたような気がします。

　拙いレビューになりましたが、カクヨム読者様のみならず多くの読者様にお勧めしたい作品です🎵


　今年も多くの素敵な物語を紡ぎ出してくださることを期待して、作者様に感謝します🎵


　　　　　　　　　　　　　　藤森馨髏

　未来を舞台にした物語。

　離れ離れになった男女の気持ちを繋ぐものは言語が何であろうと、人が作った言葉。

　大切なものを思い出させてくれる作品です。

　素敵な作品をありがとうございました。