「渡る」を含む小説

　シルスが自宅の離れで見つけた一枚の写真と魔女が書いた一冊の本から物語は始まる。 　写真の人物に一目惚れし、この人に会いたいと思うシルス。しかし、その人物（おばあちゃん）はすでに…

中秋の名月、砂漠を渡る。 双子のアンドロイドは今日もラジオを鳴らして陽気に歩く。 藤光様の三題噺の競作４「花」「時計」「鉱石」に参加させていただきました。 企画URL ht…

　三十年戦争と呼ばれる戦いがあった。 　西暦1618年に幕を開けた世界最後にして最大の宗教戦争は、ヴェストファーレン条約の締結によって終戦を迎える1648年までの間に、実に延べ8…

本当に滅んでしまった彼らの国。星。 幾重にも重なる、多岐に渡る、沢山の次元と世界のそのひとつ。 滅びてしまった地に、昔から生きていた｢神｣の4人。 その神の、気持ちと言葉と日常の…

エイトは家の裏の森に住む博士と流れ星を捕まえる計画をたてた。しかし、流れ星は見つからず代わりに宇宙人のアンセルが2人のもとにやってくる。アンセルは星のかけらを探しているという。エ…

時を動く者"時動者"として数々の時空を渡る青年、田平涼太。 死んでしまった母親に自身の安否を伝えたい少女、矢崎心美。 死別してしまった家族に会いたいと願う青年、榛野蒼葉。 "時動…

　岩に腰掛ける人魚の女性は、巣立ったばかりのハーピーの女の子に話し掛けられる。 　それから、年に二回、ハーピーが海を渡る季節に、ふたりの交流するようになる。 　香鳴裕人さんの自…

　異海に漂流してしまった、天上蒼。 　彼は元の世界に帰ろうと、それはもう必死に海を渡る。 　しかし…… 「何で、こんなに不幸なんだぁーっ‼」 「「可哀想……」」 「お前らのせい…

東洋のある国のある青年。 青年は留学のため、技術を学ぶため、母なる東洋から文字と写真でしか知らぬ西洋に渡る。 ただし、当時の飛行機で東洋から西洋を直接結ぶことは技術的に不可能であ…

数十年ぶりの帰郷。新幹線と在来線を乗り継いで地元の駅に着き、閑散としたホームに降りると、久しく忘れていた東北の寒さ。ふと線路を挟んだ向こう側の改札へと渡る階段へ目を向ければ、その…

ユーゴは炭鉱夫として働き、生計を立てていた。 しかし、ある時彼は前世の記憶を取り戻す。前世の名前は鬼塚雄護、生粋の日本人である。 前世の記憶を取り戻した時、彼は絶望した。日本人の…

誰でもよかった系の人に刺されて笠鷺燎は死んだ。（享年十四・男） んで、あの世で裁判。 主文・『前世の罪』を償っていないので宇宙追放→次元の狭間にポイッ。 襲いかかる理不尽の連続…

　訳ありっぽい幼い女の子と出会ったが、面倒くさそうなので無視しよう。三十路の彼、ランバージャックはそう思った。 　彼は世界と世界の狭間にある、ターミナル、と呼ばれる場所に住み…

竹から生まれたかぐや姫の美しさは、やがて都にまで響き渡る。その噂を聞いた５人の貴公子たちに姫が要求した宝物とは。

私の名前はドリムリーパー。夢《ドリーム》を跳ね渡り《リープ》終わりを齎す者《グリムリーパー》。夢の死神《ドリムリーパー》…… 前にも聞いた事はあるかしら？ https://kak…

真面目だが空気が読めず、冷や飯を食らっていた会社員、柘植隆作（つげ-りゅうさく）は、ある時目覚めると、謎の面接室にいた……！ 面接官は異世界の魔神。 その世界、ディオコスモでは、…

「私は人を殺しました！でも仕方なかったんです。このままでは私は殺されてしまう。お願いですから誰か助けて！」　恒天観測員・出雲真昼は、孤独な観測基地で機器の点検作業に没頭していた。…

＊＊＊以下、ネタバレ含むあらすじになります。＊＊＊ シノの住む星には、時折り、『星の落とし子』がやってくる。 ある日。 彼女の家の前に、何の前触れも足音もなく、彼が落ち…

彼らは逃げられなかった。元から囚われの小鳥達なのだから、仕方なかったのさ。 だけど彼らは鳥は鳥でも星間移動を執り行える、宇宙の渡鳥。星を渡る子と呼ばれた貴き子供達は、己が翼をはた…

「何故に貴様は私に刃を向ける？」 魔族を統べる凄惨たる魔王・テネブリス＝ドゥクス＝グラヴィオールは、勇者ルクルースに問う。魔族と人間、長きに渡る争いに雌雄を決する為に勇者ルクル…