最終話、完結まで拝読しました!
くたびれたオジサンとけなげな幼女の組み合わせは最強!
日々、黙々と仕事をこなしているだけのオジサンが、ついうっかり大切なものができちゃって、頑張っちゃう系のお話です。
けなげに頑張るミヨちゃんだけでなく、周囲の人々との関りもとても優しく丁寧に描かれていて、魅力的な脇役メンバーがストーリーを大きく盛り上げてくれます。
過酷で凄絶な過去や背景が描かれる反面、ミヨちゃんとトシミツさんの関わりでクスリと笑える場面もあり、クライマックスでは手に汗握って夢中で読んでしまいました!
本当に素晴らしい作品だと思います!(語彙力の限界が悔しい)
主人公・ランバージャックは、どこか疲れ切っている三十路の男性ですが、様々な世界を渡る異世界行商人でもあります。
いつものように仕事を終えて帰るはずが、そこである少女と出逢い、彼の日常が変わり始めます。
やる気がなさそうなランバージャックさんですが、仕事はきっちりこなします。
たとえ非情な仕打ちに思われようとも、依頼を遂行する。
そこには、彼なりの理由がありました。
そして出逢った少女には、名前がありませんでした。
そんな彼女に、ランバージャックさんはミヨと名前を与えます。
いつもの日常にミヨちゃんが加わり、ランバージャックさんは戸惑いながらも、忙しなく穏やかな日々を過ごしていきます。
しかし、ミヨちゃんには秘密があり、それが少女を放っておいてはくれませんでした。
ほのぼのするお話から胸が苦しくなるほどの哀しいお話まであり、様々な感情を味わえるのがこの作品の素敵なところだと思いました。
そしてランバージャックさんとミヨちゃんだけではなく、この2人を取り巻く人達も魅力にあふれています。
すごくクセがあっても、それを忘れさせてくれるぐらい、みんながとてもかっこいいです。
今日の彼らはどんな異世界へ行って仕事をしているのかな?と、温かな余韻に浸れるこちらの作品。
是非皆様も、ゆっくりと味わってみて下さい。