概要
あなたの幸せを。いつまでも、願っている。
***以下、ネタバレ含むあらすじになります。***
シノの住む星には、時折り、『星の落とし子』がやってくる。
ある日。
彼女の家の前に、何の前触れも足音もなく、彼が落ちていた。
一目見て、彼が『星の落とし子』ということが分かった。
真っ白い髪。真っ白い肌。見たこともない服を着ている。
長く喋らない彼のことを、シノは『小雪』と名付けた。別の星では、特別寒い日に空から真っ白な『雪』が降るという。ぴったりだ、とシノは思った。
「僕の名前は小雪じゃないよ」
ある日、小雪が遂に口を開く。
彼はどこか、この星のことを嫌っている節があった。
この星には経済という概念が無く、大人はいつも微笑みを絶やさない。憎しみや恨み、辛みと言った『負』の感情を一切表さない民を、小雪は「反吐が出る」と切っ
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